人との縁を大切に、「かたくなな自分」を手放してみたら?
ソレイユさん、こんにちは!
お便りありがとうございます。
なんだかご自分以外のすべてに少し攻撃的にも感じた文章ですが、わたしの勘違いかもしれない。
でも嫌になる気持ちも分かります。
はい、ここはスウェーデンでもパリでもない。知ってます。
わたしの母からも、日本の就職や、一昔前ではありますが、女性の就職の難しさ、年齢についてもいろいろ聞いてます。
母はかなり良い学校を卒業していたので、日本の会社でお茶くみをしたくない、とスウェーデンで就職しましたが、現地の会社に溶け込めないときも、日本に戻って来ることはなかったです。
「わたしには何もないから」、とよく言ってました。
それはソレイユさんが言うように、ブランクがあることや、まぁ、早く言えば、日本だから、と言う理由で。
「好きなファッション業界に入ったものの、思ったのと違った」と。
はい、仕事はそんなもんです。残念ながら。
わたしは夢物語を語るつもりはないですよ。
でも、ソレイユさんはパタンナーというひとつの分野で経験をして、ちゃんと職を手に持ってる。
わたしにはないです。
生放送中に間違った日本語で知らずに放送禁止用語を言ってしまったら、次の日からはわたしには何もない。
就職経験もない。
不安定です。
そんななか、ドキドキしながらベストを尽くそうとします。
パタンナーはデザイナーのイメージを描き出します。
いまは仕様書を書ける方がいるので、パタンナーをすっ飛ばして服を作れてしまう世の中。
デザイナー本人が「このパタンナーじゃないとダメ!」と自分のお気に入りを連れて来る場合はまれにありますが、それはほんの一握り。
そんなデザイナーに出会えなかったのは残念ですが、素晴らしいことに、事務の仕事も出来ている!
パタンナーの勉強をしたとき、縫い上げるまではやらなかったですか?
今の時代はネットでも物を売ることが出来る。
「パタンナーだけだと就職は難しい」とファッション関係の方に聞きました。
だから、みんなその前後のことも学ぶ。
わたしはジュエリーデザイナー、プロレスラー(引退)、絵本の翻訳、歌手、マラソンランナー、映画コメンテーター、ミュージカル、俳優などいろいろやってます。
「どこに向かってるの?」と言われた時代もありましたが、今は誰も言わない。
だってずっと何かしら仕事はあるから。
一昔前はひとつに特化したほうが職人として良かったですし、自分というものをしっかり持つのも素晴らしいとされた。
でも、もう違う。
パリでは仕事はしないのですか?
素敵な仲間がいそうで、わたしなら行っちゃいますが。
その理由ぜひ聞きたかった。
どんな仕事でも人の縁が大切。
いっぱい知ってます。タレントの同級生で仲がいいという理由だけでそのタレントのスタイリストとして雇われ、そこからぐんぐん経験を積む。
前向きになれる人生のヒントがいっぱい
少しでも前向きになれたらと思い、『また、あなたとブッククラブで』をオススメします。
劇中では仕事の話もありますが、どちらかと言うと恋愛と人生そのもの。
オバさまたちの葛藤や生き方を見てるだけで楽しい。
元気をもらいます。
そして、ファッションが素敵!
ワインを飲みながらおしゃべりする余裕ある日々はなかなか現実では難しいけど、憧れます。
でもその「なんちゃって優雅な日」を作ってもいいかもね。お茶で。
わたしはまねしてます。
1冊の本について語り合うので、ちょっぴりエッチな表現もあります。
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』をあらかじめ見ておくと、さらに面白くなる一本。
もちろん強制ではないけどね(笑)
彼らはこの原作について語るう
ちに刺激され、ぐんぐん積極的に....
分かりやすいコメディーです。
おちゃめな演技に笑顔になります。
でも、コメディーからだって人生に役立つヒントがもらえます。
ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、アンディ・ガルシア、ドン・ジョンソンと信じられない豪華なキャストが集まりました。
わたしの一番ツボだったのが、ダイアン・キートン演じるダイアンと娘たちとの関係。
多くの親子はこんな風に悩んでるかも。
ラストはすごくすっきり。
お仕事の悩みには直接ハマらないかもしれないけど、映画って主人公たちから枝分かれする「考え」と「答え」がいっぱい。
かたくなに自分を持つのも良いけど、流れに身を任せたり、ちょっとした隙を見せたりしたとき、きっと良いことが舞い込みます。
繰り返しになりますが、この世の中、全て人!
人とのつながりが何よりも大事であることを常に心の中に入れて、事務仕事の経験すらない人もたくさんいる中、ソレイユさんに出来ることがあることにホッとしてます。