温室効果ガスの排出を減らそうと、航空業界がSAF(持続可能な航空燃料)の導入を進めている。その原料となるのが、料理に使った後の油だ。廃食油が航空機を飛ばす時代。航空業界にとって脱炭素の「切り札」とされるSAFの原料争奪戦はヒートアップしている。
人類を長く苦しめてきた病、マラリア。いまも年間2億人以上が感染するなかで近年、ワクチンの開発が進み、根絶に向けた闘いを後押ししはじめました。一方で、気候変動の影響が、新たな課題として立ちはだかっています。
2023年は、観測史上で最も暑い年だった。「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」。国連のグテーレス事務総長は、こう警鐘を鳴らした。熱波や豪雨などの異常気象が頻発し、海面上昇の脅威も現実味を増している。私たちの住まいのかたちも、いま、大きな転換を迫られている。