まい子さん、こんにちは。
お便りありがとうございます。
会社の人たち、かなり重症ですね、心が。
私が長く日本に住んで一つ分かったのは、日本は学歴重視の国だけど、正直、一番成功しているのはまい子さんみたいにそんなたくさん学校に行けてない人ですよ。
だからまずそこは安心して。
6年間、一生懸命お仕事しているのは文章から分かります。
なぜなら、まい子さんも人のことを斜めから見るようになったのを最後の方に率直に書いているからです。
同じ悩みを持っている方でも、なかなか書けないと思います。
だから、まい子さんは素直で、正直で、がんばる方なんだなぁという印象です。
あまりにも嫌なことを言われると、言われたこっちもどんどんいろいろ思うようになりますよね。
それはそうだ。
会社の後輩たちは、なぜこぞって言えるのかがよく分からない。
上司がまい子さんの学歴を言いふらしてるんですか?
ここが謎。
そこに何かの原因があるはず。
オデコに「高卒」って書いてあるわけではないですからね……。
お仕事もできているのに給料が少ないのも会社からの差別です。
それはさすがに後輩たちが決められることではないので。
まい子さんのお便りを読んで、自分の母を思い出しました。
日本で一流の高校と大学を卒業して、だからこそ会社に入ってお茶を上司に持って行きたくないといつも言っていて(これは母の言葉で、お茶を配ることには何も悪いことはない)スウェーデンへ渡りました。
誰よりも仕事が早くて正確だったのに、結局、「外国人」の「女性」だからと給料は周りの半分くらいでした。
わたし、小さいときからそれをずっと聞いていたので、そんな話がありえるのね、となんとなく頭に入ってました。
どうでしょう、この後輩たちは、ガツンと言ったら良い方に変わりそうですか?
それとも「意地悪加減」が増しそうですか?
そこをまず考えた方がいいかもしれないけど、わたしだったら「独り言」で自虐ネタを言うかも。
とはいえ、まい子さんはどんなタイプなのか想像をしながら書いてますので、まず上司とはお話できますか?
まい子さんの学歴のことを他の人に言ってる人がいるはず。
その人はロクな人でもないし、きっと良いことが一つもないので人の弱みをいろんな人にしゃべってストレス発散しているかもしれないですし、もっと言えば、何も考えてないかもよ。
わたしは中卒です。
でも大学に行った人よりは、たぶん良いお金をいただいてます。
もちろん私は芸能界にいるので、と言ってしまえばそこまでですが、売れなければゼロです。
知らない人に毎日悪く書かれたり、なにも知らないクセに好きに書き込みされたりもします。
わたしはお金がその保険だと思っています。
悪口を書いてスッキリするならば、どうぞ。
わたしの仕事内容やお金には何も影響がないです。
その人からは仕事、いただいてません。
終わり。
まぁ、芸能界は学歴があまり関係ない世界かもしれないけど、たまに言ってくる人っていますね。
心の中ではほほ笑んでます。自慢したいのね、と。
脱線してしまいましたが、世間は白か黒ではない。
グレーの中で泳ぎ回ってたほうが長続きします。
後輩たちに対して心の中で「はい、はい」と思えばいい。
会社の規模は分からないけど、まい子さんに良い仲間はいないですか?
イヤミなやつらは何かのきっかけで理解します。
タメ口で返しちゃえば?
タメ口くらい、そんなに悪いことではないと私は思ってますけどね。
問題はお給料です。
格差社会、と頭の中で思ってしまいますよね!
分かります。
マウント取る同僚にこそ見てほしい映画
ちょっぴりスカッとできる、だいぶ前の作品があります。
2004年公開の「ミーン・ガールズ」。
日本語にすると「意地悪な女たち」。
主人公ケイディ(リンジー・ローハン)は16歳で初めて学校に通うことになります。
なぜなら、彼女の家族はずっとアフリカに住んでいて、学校に行かずお母さんが勉強を教える家庭学習でやってきた。
数学が得意で、いきなり普通の学校に通ってもなんの問題もない。
声を掛けてくれる同級生もいました。
すぐにタイプの男の子に出会ってゾッコンになったりと、学校生活はそんなに悪くないかも、と思いきや……いますよねー!
学校で「グループ」を作る女たち。
どの時代にもいます。
リーダーのレジーナ(レイチェル・マクアダムス)は自分勝手にいろんな決め事をして、髪形や服はもちろん、何を食べるのかも仲間たちに押しつけて、支配する。
レジーナの元カレにほれる人がいたらとことん潰す!
人の幸せは必ず邪魔する、そんな性格の悪い女。
ケイディがやっと作った新しい友達には、そんなレジーナにいじめられた過去が。
ケイディ自身もレジーナに傷つけられて、逆に彼女の人生を潰そうと、ケイディはレジーナと友達になったフリをします。
でもそこからケイディがどんどん変わり始めます。
今まで友達がいなくて、自信なかったけど、まるでレジーナのコピーになってしまう。
シンプルだったファッションが派手になって、メイクも濃くなる。
それはそれでいいと思いますが、人の悪口まで言うようになります。
そんな中、レジーナへの「復讐」の行方は?
ケイディが変わってしまったことに、みんなウンザリ。
しかしケイディの良いところは、謝ることができたこと。
これは人生の中でとても大事な要素。
今は怒られたくない、謝りたくない人が多い。
わたしは信じられない。
誰だって間違える時はあります。
でも自分の行動に責任を持っていれば、人を傷つけたことが分かります。
謝れば理解し合える。
そこがとても魅力的な映画。
結果、みんな自分に自信がないでしょうね。
ケイディ演じるリンジー・ローハンが一番輝いていた時です。
本当にキュートな俳優。
そして意地悪女軍団のリーダー、レジーナを演じるのはレイチェル・マクアダムス。
今となれば「君に読む物語」、「シャーロック・ホームズ」シリーズなどなど代表作が盛りだくさん。
そして意地悪仲間のカレンは「マンマ・ミーア!」のアマンダ・セイフライド。
脚本を書いたのはティナ・フェイです。
日本ではティナの名前を聞いてもピンと来ないかもしれないけど、アメリカではとても有名なコメディアンであり、ライターでもある。
主演したテレビドラマ「30ROCK」も話題になりました。
「ミーン・ガールズ」ではクラスの先生を演じています。
コメディーですが、ハートウォーミングなエンディング……かな?
ネタバレはしたくないので。
マウンティングしても良いことがない。
まい子さんというより、まい子さんにマウンティングしている会社の人たちに見てほしい映画ですね(笑)
一生懸命仕事をすれば、きっと誰かが見てくれます。
努力のご褒美は必ず来ます。
一日の仕事が終わったら、趣味とか楽しみに没頭しちゃって!
会社の仕事内容は好きですよね?
でなければ、いろいろ考えてもいいのでは。
応援しています!