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双子ユニットAMIAYAがパリ、ミラノで見た日本ブランドの存在感 魅力は「独自の美」

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モデルユニットのAMIAYA。ウィークエンドマックスマーラのバッグを手に
モデルユニットのAMIAYA。ウィークエンドマックスマーラのバッグを手に=ウィークエンドマックスマーラ提供

――海外のファッションウィークで、日本の存在感が大きいと思う瞬間は?

AMI ディオールのメンズやフェンディのレディースを手がけるキム・ジョーンズが日本の文化が大好きで、以前には日本人アーティストの空山基さんとのコラボのショーがありました。ヴァレンティノの前デザイナーであるピエールパオロ・ピッチョーリも、アンダーカバーの高橋盾さんを尊敬していて協業商品を出していましたよね。日本のクリエーターは最前線のファッションに影響を与えているんだなと思います。

AYA この数年は多くの有力ブランドが日本の着物に着想源を得た「キモノスリーブ」を出していることも気になっています。グッチの代表的なバッグであるバンブー1947などもそうですよね。

モデルユニットのAMIAYA。ウィークエンドマックスマーラのバッグを手に=ウィークエンドマックスマーラ提供

AMI パリの公式スケジュールで発表している日本ブランドも、大手資本の欧州ブランドと比較すると独特のアプローチが目立ちます。世界的にみるとコンサバな服も多いなか、コムデギャルソンはもちろん、これまでにない「光る素材」などを使うアンリアレイジ、縫製という手法を極力避けながらアバンギャルドに見せるノワール・ケイ・ニノミヤなど、他にはないというか、思いつくこともないような独自の美の感覚を感じさせます。

AYA 他の国のブランドと比べものにならないくらい、ファッション業界全体の中で重要な役割を果たしているブランドが日本には数多くあると感じます。そして、そうした取り組みが大手ブランドを含め、世界中のファッションにも影響を与えてきたのではないでしょうか。

――お二人の、先日のウィークエンド・マックスマーラのPRも日本の伝統工芸の素材を使った商品の関連でしたね。

AMI 欧州のファッションウィークを継続して訪れるようになって、逆に日本の文化をより深く知りたい、勉強したいと考えるようになりました。西洋と日本の架け橋になるような仕事が出来たのは、本当にうれしかった。

京都の川島織物セルコンの生地を使ったウィークエンドマックスマーラのバッグ
京都の川島織物セルコンの生地を使ったウィークエンドマックスマーラのバッグ=ウィークエンドマックスマーラ提供

――日本と世界のファッション業界の今後を考えて、いま望むことは?

AMI 私たちが手がけるブランド、ジュエティは若い女性向けの服を作っているのですが、彼女たちは音楽をはじめとする韓国カルチャーに憧れています。でも、ファッションは逆で、他国から憧れられている存在だということは日本国内でも広く知られてほしいです。私たちのブランドが今春、渋谷の109にオープンしたお店でも、お客さんの多くが海外の方々です。

AYA Kポップについては韓国が国をあげて支援したから成功したという背景もあると思います。日本も同じように、強みであるファッション産業に国がもっと強力に後押しして欲しいと思います。