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秋田でアジサイの名所と太鼓ライブを楽しむ「オンライン絶景ツアー」の実力

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を探して
実際に配信された画面(雲昌寺)

こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩です。

まだ思いっきり旅行が楽しめるには時間がかかりそうは今日このごろ。GoToトラベルキャンペーンも再検討されており、不安を抱える状況がまだ続きそうです。私自身も、暮らしている京都の感染者が再度増加傾向にあるため、仕事以外の県境をまたぐ移動は自粛を続けています。

観光客の少ない京都

「コロナが落ち着いたらまた旅行しよう」

そう思っている場所もありますが、私が専門にする「絶景」は、見られるシーズンが限定されている場所も多いです。特に花などの庭園は、開花する数週間のために心血を注いで手入れされていることもあります。それが公開できないなんて悲しすぎる!

「こんな今だからこそできることはないか」。そう思い立ち、7月初旬にある企画を主催しました。それは「オンライン絶景ツアー」。Zoomを使用して自宅にいる旅行者と日本各地の絶景をつなぎ、私がガイド役を務めながら画面ごしに各地のライブ映像で旅行気分が楽しめるという企画です。

秋田県のアジサイ寺「雲昌寺」

初回の旅先に選んだのは、秋田県男鹿半島。

先月の記事でご紹介したアジサイの名所「雲昌寺」を中心に、ジオパークにも認定されている夕日の名所「ゴジラ岩」、なまはげ文化を継承した「なまはげ太鼓ライブ」などをおよそ2時間で巡るツアーを企画しました。

オンライン絶景ツアーの旅程

雲昌寺の見学は、今年は県内からの来訪に限定されています。せっかく1年手入れされたアジサイの公開を断腸の思いで制限された雲昌寺さん、そして見に行きたいのに行けない秋田県外の旅行者をなんとかつなぐことができたら、と考え企画の相談をさせていただいて、ご快諾いただけました。

ツアー前に自宅に郵送される「旅のしおり」「雲昌寺あじさい守」「写経セット」など

ツアー参加費は1名2,500円で、定員20名。オンラインだけにとどまらず、参加者には事前にグッズが郵送されるようにしました。平日の夕方という参加しづらい日程でしたが、ありがたくも即日完売となりました。

実際に配信された画面。旅行芸人として活動する「こじま観光」さんにもガイドとして参加いただいた

企画の目玉は、このツアーのためだけに実施されるライブ配信。雲昌寺では副住職に、またなまはげ太鼓では男鹿市観光協会さんにご協力いただき、配信をいただけることになりました。

実際に配信された画面(雲昌寺)

ツアー参加者は20代から60代までと年齢も幅広く、参加地も関西や山陰地域と様々。“移動中”の時間は事前に収録した男鹿半島の車窓映像を流しつつ、ガイド役として私が案内をしながら、時折現地の方との質疑応答を交えた交流の時間も設けました。

ツアー実際に配信された画面(“移動中”の車窓・事前収録)
ツアー実際に配信された画面(ゴジラ岩の夕日・事前収録)

雲昌寺からのライブ配信では、一人ずつの名前を呼びながら変わりに賽銭をいれていただく「オンライン参拝」、それぞれ自宅から遠隔で体験する「オンライン瞑想体験」など、物理的な距離はあっても現地とのつながりを感じられるような工夫を施しました。

実際に配信された画面(オンライン瞑想体験)
実際に配信された画面(オンライン参拝)

最後には旅館やお土産が購入できる通販サイトを紹介して、集合写真を撮影してツアー終了。終了後には希望者でオフ会を開催しましたが、皆さん口々に「楽しかった」という感想を教えてくださいました。

参加者で撮影した記念写真(掲載OKの方のみ画面に写っています)

今回私が主催したオンライン絶景ツアーの一番の目的は、自宅で旅行気分を楽しんでもらうことに加え、「将来的に実際に男鹿半島へ旅行してほしい」という目的もありました。実際、オンラインという画面越しでの体験がどう旅行喚起につながるのか。ツアー後のアンケート回答をご覧ください。

「いつか必ず旅行する」の回答が100%

今回のツアー参加者の中には「男鹿半島ってどこ?」「秋田へ行ったことがない」という方も多かったのですが、オンラインツアーを実施することで「知る」「行きたい」というきっかけを作れることが分かりました。

参加者からいただいた感想を一部ご紹介します。(原文抜粋)

“とくに太鼓ライブは迫力があって感動しました。アジサイもきれいでした!やっぱり現地に行ってみたい!というきもちが強くなったので、来年行ってみたいです”

“zoomなのでめちゃくちゃな期待はしていませんでしたがツアーは期待以上で本当に楽しかった!”

“本当に期待以上ですごい良かったです。こんなに安い値段設定で、大丈夫なのか心配になるほどでした”

正直、値段設定については、今回は初回ということもあったため利益は出せていません。ただ今回まず実施してみたことで、想像以上に参加者の方に満足いただけたことが分かり、また今後の課題点も見えたので参考にしていきたいと思います。

海外ではオンラインツアーの事例は多いものの、日本国内ではまだ多くはありません。

実際の旅行に代替するものではありませんが、withコロナ観光の選択肢の一つとして、また地域を知ってもらうきっかけとして、企画してみるのも面白いかもしれません。