こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩です。
春を告げる花といえば「桜」ですが、近年急激に増えている注目の花があります。それが「ネモフィラ」。和名を「瑠璃唐草」という北アメリカ原産の一年草です。
私が「絶景プロデューサー」として活動を始めた2012年、このネモフィラを植栽している花畑は全国でも数えるほどしかありませんでした。中でも規模が大きく素晴らしい風景だと感じ、私の書籍で紹介したのが、茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」です。
450万株(当時)のネモフィラが青空に続くように見られる光景が大変美しく、紹介したFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」の人気ランキングでは、名だたる世界の絶景の中で「世界11位」にランクインしたほど。
国営ひたち海浜公園がネモフィラの植栽を開始したのは2001年。徐々に面積を拡大し、2021年には530万株の規模になっています。そこから徐々に入園者数も増加し、2001年に年間90万人だった入園者数が、2017年には単月60万人超まで推移しています。
InstagramなどSNSの流行も相まって広まったネモフィラ畑の光景。この流れをくみ、日本各地でネモフィラの花畑が多く見られるようになりました。
関西で人気が急上昇しているのが、大阪市の舞洲にある「大阪まいしまシーサイドパーク」。
2018年までは「大阪舞洲ゆり園」としてゆりの花畑が楽しめるスポットでしたが、台風の塩害によってゆり園の継続が困難に。そこでネモフィラに目をつけ、2019年から新たに100万株のネモフィラの花畑を楽しめるようになりました。
その他、日本各地でネモフィラの花畑が見られるよう。福岡県にある「海の中道海浜公園」では西日本最大級として120万株が植栽され、今年は桜とネモフィラの開花タイミングがあい、他の地域では見られない「ピンク×青」のコンビネーションがみられたようです。
また公園は入場料がかかる場所がほとんどですが、なんと無料で楽しめるのが静岡県浜松市にある「浜名湖ガーデンパーク」。浜名湖花博跡地に開園した広大な公園で、暖かい気候から毎年4月上旬からネモフィラが見頃になります。
関東では、国営ひたち海浜公園以外にも埼玉県の「国営武蔵丘陵森林公園」でもネモフィラ畑が楽しめます。国営ひたち海浜公園よりは混雑が少ないため、ゆっくり花の鑑賞をしたい方には武蔵丘陵森林公園がおすすめです。
気候や日照条件などによって、毎年違った光景が見られるのが花畑の面白さだと思います。特に国営ひたち海浜公園は何度も訪れていますが、「今年のネモフィラはどんな雰囲気かな」と毎回親戚の子供の成長を楽しみに会いに行くような気分。
新型コロナウイルスの影響でまだ遠出はしづらい状況ですが、管理されている方々のおかげで花はまた来年も咲いてくれます。早く自由に出かけられる日が来ることを祈るばかりです。
※2021年4月20日時点の情報をもとに執筆しています。
※緊急事態宣言が発令中の地域もあります。旅行前に、国や各自治体が発表している最新情報を各自ご確認ください。