こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩です。
前回2月の記事では暖冬について書きましたが、春は新型コロナウイルスの影響が拡大する一方。“絶景業界“としては大打撃な年となっています。絶景プロデューサーとして活動するわたしも主な収益源が旅行案件のため、かなり厳しい年になりそうです。
それでも近い将来に自由に旅行できる世界が来ることを祈って、今回の記事では「一生に一度は行きたい!360度の絶景大国スイス」の記事をお届けします。わたしが実際に巡った行程に沿ってご紹介しますので、海外旅行の疑似体験をしていただけたらと思います。
さて、私がスイスへ初めて旅をしたのは2018年9月のこと。スイスの田舎町ヴヴェイで開催された「インフルエンサーサミット」日本代表として参加したのは過去に記事として執筆しました。イベント後は自分が行きたい場所を自由に観光できたので、2週間ほどスイス国内を周遊してきました。
ヴヴェイから列車で2時間半で到着したのは、インターラーケン。スイスを代表する観光都市で、名峰アイガー、ユングフラウなどアルプスの山々を中心とした山岳観光の街です。
インターラーケンの街を拠点に、3泊して毎日違う山へ観光をしにいきました。スイスでいちばん助かるのは公共交通機関が発達していること。わたしは運転ができないため旅先の移動手段が限られますが、スイスは行きたい場所すべてに列車でいくことができました。
ユングフラウの標高3,591m地点にある展望台は「トップオブヨーロッパ」、つまり欧州でもっとも標高が高い位置にある展望台と言われています。なんと、この展望台までも列車のみでアクセスが可能なんです。
インターラーケンから展望台までは、列車を3種類乗り継いで2時間半ほど。出発地は夏ですが、到着した展望台は通年積雪しており氷河も見られる場所。こんなに環境が変わる場所まで列車で来られるなんて!山岳鉄道を切り開いた先人たちの苦労は計り知れません。
その他にもインターラーケンを拠点に様々な山・街へ訪れましたが、すべてフリーパスでさくっと観光できました。
続いて向かったのは、ダボスヴィーゼン。スイスの西部から東部へ、列車で約5時間の大移動です。
この旅では、決まった期間列車が乗り放題になる「スイストラベルパス」を使っていたので、いちいち切符を購入する手間がなく自由に鉄道に乗れます。スイスは日本と同じく、予定どおりの時間に発着するのでストレスもなく、スケジューリングも非常に助かりました。
ダボスヴィーゼンの目的は、写真家に有名な橋「ランドヴァッサー橋」を見るため。世界遺産に登録されているレーティッシュ鉄道が通る石造りの歴史ある高架橋です。
あいにくの雨模様でしたが、地元ガイドの方に撮影スポットに案内してもらい無事にカメラに収めることができました。
続いてダボスヴィーゼンからまた大移動してツェルマットへ。おそらく日本でいちばん知られている「マッターホルン」擁する街です。
この道中も7時間の大移動!ですが、スイスでは移動も楽しめるポイントのひとつ。この道中は、憧れの「氷河特急」で向かいます。
あいにく1日中の雨模様でまともな写真を1枚も撮影していませんでしたが、それでも天井まで広がる窓と移り変わる風景に、寝ている間もないくらいあっという間の移動時間でした。
到着したツェルマットには2泊予定。インターラーケンは様々な山を観光できるので当日の天気を見て行き先を選べますが、ツェルマットはまさにマッターホルンがすべての街。晴れるかどうかは運次第!
初日は残念ながら曇天でマッターホルンは拝めませんでした。翌日も朝は雲に隠れていましたが、列車で標高があがれば雲の上に出られるかもしれないということで展望台へ。
すると、目の前にはこの景色が広がっていました。
夢にまでみた「逆さマッターホルン」!駅から歩いてすぐのリッフェル湖で見られる光景です。このときは残念ながら曇っていましたが、それでも壮麗な三角錐を見ることができました。
そして、駅から帰りの列車を待っていると急に青空が!一瞬で雲がかかってしまいましたが、一瞬であっても限られた日程で憧れの景色が見られて大満足です。
達成感を胸にツェルマットを後にし、最後の街チューリッヒへ約3時間半かけて移動します。チューリッヒはスイス最大都市であるため経済も発展しており自然スポットは少ないですが、これまでと違った美術館などのアートや教会など歴史的文化的な観光が楽しめます。
チューリッヒは地下鉄とバスでサクッと観光ができたため2泊だけ滞在し、翌日には日本への帰路につきました。
これまで私は世界60カ国ほど旅をしてきましたが、こんなに360度の大自然が広がっているのに、列車で簡単に周遊できる国はスイスが初めてでした。
交通の便がよければ年齢が高い方でも旅行がしやすいですし、ベビーカーでの旅行も他の国と比べれば簡単です。(実際たくさんいました)
旅行は平和産業です。ぜひ安全に旅ができる日が来ることを願って、今できることを前向きに頑張りっていきましょう!私も頑張ります。