【1分でわかる】2050年に理想の地球は残せるか 最初の運命の分かれ道は何年後?
この記事は、朝日新聞SDGs ACTION! で2025年8月14日に配信された記事を再構成してお届けします。本編はこちらから
1. AIの予測によると、2050年の地球の未来には7つのシナリオ
2. 理想的なシナリオは「地域分散・成熟」か「グリーン成長・協調」の二つだけ
3. 最初の分岐点は2029年。先進国と途上国が協力し格差をなくすことがカギ
1, 七つの未来と最初の分かれ道
AIのシミュレーションにより、2050年の地球の姿は七つのシナリオに分かれることが判明しました。未来を決める最初の分かれ道は2029年ごろです。ここで失敗すると、資源を先進国が独占する「二極化シナリオ」に進んでしまいます。これを避けるには、先進国が環境対策を急ぐと同時に、途上国のインフラ整備を支援し、先進国と途上国の格差を縮めることが重要になります。
2, 理想の未来①「地域分散・成熟シナリオ」
私たちが目指すべき二つの未来のうち、2032年の分岐点で決まるのがシナリオ(1)です。これは、経済成長は少し鈍るものの環境が良好に保たれ、全シナリオの中で国際紛争が最も大きく減少する平和な未来です。この未来に進むためには、先進国では少子化対策や格差是正、途上国では研究投資や医療へのアクセス改善といった社会的な対策を進めることが特にカギとなります。
3, 理想の未来②「グリーン成長・協調シナリオ」
もう一つの理想の未来が、2034年ごろの分岐点で決まるシナリオ(2)です。これは、国際的な格差が減少し、地球環境も良好に保たれる未来です。ここに進むには、世界全体が一致団結する「協調性」が問われます。具体的には、途上国のデジタルリテラシーや労働生産性の向上、先進国での高齢化の抑制などが重要になります。どちらの未来を目指すにせよ、両者の協力が不可欠です。
今回の研究結果は、未来をただ予測するだけのものではありません。膨大なデータをもとに様々なパターンの未来を提示し、人間が最終的に正しい判断をするための手助けとなるよう作られています。いま話題になっている生成系AIとは異なり、意思決定は人間がやるにしても、それをうまく支援する技術と言えます。2050年の理想の地球へと進むためには、先進国と途上国双方の協力が不可欠だということが、研究結果からも明らかになっています。