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スタートアップワールドカップ、日本代表のアイリス優勝 のどの画像からインフル診断

スタートアップワールドカップ 更新日: 公開日:
スタートアップワールドカップで優勝し、笑顔を見せるアイリスの沖山翔代表
スタートアップワールドカップで優勝し、笑顔を見せるアイリスの沖山翔代表(左から5人目)=アメリカ・サンフランシスコ、ペガサス・テック・ベンチャーズ提供

スタートアップの世界的なピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2023」の決勝が12月1日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコであり、日本代表として出場した医療機器の開発・販売会社「アイリス」(本社・東京)が優勝し、副賞として100万ドル(約1億4600万円)の投資が受けられる権利を手にした。

アイリスはのどの画像と臨床情報から感染症の診断を支援する事業を展開しており、AIを搭載した独自の医療機器を開発、販売。この機器でのどを撮影することで、病気が短時間で診断できるよう目指している。インフルエンザ診断については治験も終わって実際の医療現場で使われており、ほかの病気の診断にも使えたり、データが蓄積されればされるほど診断精度が高まったりすることが期待されている。

決勝の舞台でプレゼンした代表の沖山翔氏は優勝後、「感染症という社会課題に先端のAI技術と医療を掛け合わせてアプローチしていることが伝えられてうれしい」などとコメントした。

スタートアップワールドカップは今年で5回目。テック系のスタートアップへの投資事業などを手がけるベンチャーキャピタル「ペガサス・テック・ベンチャーズ」(本社=アメリカ・カリフォルニア州)が主催しており、コンテストによって有望なスタートアップを「発掘」し、提携を望む大手企業への「橋渡し」も狙っている。

予選は世界約50カ国・地域であり、日本では東京と京都で予選が開かれた。アイリスは東京予選を勝ち抜き、京都予選からは、アメリカに拠点を置くスマートホームメーカー「HOMMMA Group」が出場した。

決勝でプレゼンするアイリス代表の沖山翔氏
決勝でプレゼンするアイリス代表の沖山翔氏=アメリカ・サンフランシスコ、ペガサス・テック・ベンチャーズ提供