絶景プロデューサーの詩歩です。
朝晩涼しくなり、過ごしやすい陽気になりました。わたしが住む京都も、夏に苦しめられた湿度から開放され、お散歩が楽しい季節です。
さて、秋の絶景といえば、紅葉!
世界各国を旅していると、真夏の暑さも真冬の寒さもこの美しさのためにあるのだと実感できます。
そんな今回の記事では、日本各地から3箇所、わたしがオススメする紅葉スポットをご紹介します。
蔦沼(青森県十和田市)
青森県十和田市にある「蔦沼(つたぬま)」。ここには、1年でも数日しかみられない貴重な光景があります。それが、目の前一面が真っ赤に染まる光景です。
写真の光景は、ブナ林が湖面に反射している様子。それを、朝日が背後から登っている瞬間に撮影しています。暗くなっている部分がまだ日があたっていない影の部分で、赤い部分は朝日が照りつけてブナ林が赤く染まっている様子です。
ご来光の瞬間にしかみられないこの“ショー”はものの10分ほど。しかし、この10分をみるために、青森までやってきた甲斐がありました。
見られる条件は、大きく3つ。紅葉が色づくこと、快晴で朝日が差し込むこと、そして水面が美しく反射する風のない日。これら全ての条件が揃うのは、1年でも7日とないでしょう。
カメラ好きには知られたスポットのため、最前列で見たい場合は深夜からの準備が必要になりますが、朝日が登ったあとの光景も十分キレイ。
同じ十和田市には有名な「奥入瀬渓流」もあります。こちらでは“黄葉”が楽しめるのでぜひあわせて訪れて。
軽井沢おもちゃ王国(群馬県吾妻郡)
続いてご紹介するのは、紅葉の海にかわいい観覧車がうかぶ光景。こちらは「軽井沢おもちゃ王国」を「鬼押出し園」から眺めた光景です。
おもちゃのようにポツンと佇む観覧車がとってもかわいいですよね! 一面が真っ赤に染まる紅葉を見下ろせるのも珍しいです。
そして、先程遠くから見ていた観覧車に実際に乗ると、また新しい楽しみ方が。乗車時には紅葉はみえませんが、ぐんぐん上昇すると急に視界がひらけ、見渡す限りの紅葉が広がるんです。観覧車の高さは65mあり、天気がよければ浅間山も一望できますよ。
鬼押出し園から軽井沢おもちゃ王国までは車で10分足らず。時間があえば路線バスも出ているので、ぜひいろんな角度からの紅葉狩りを楽しみましょう!
国営昭和記念公園(東京都立川市)
最後にご紹介するのは、関東から日帰りで訪れることができる「国営昭和記念公園」のイチョウ並木。
園内には2箇所イチョウ並木がありますが、写真は「かたらいのイチョウ並木」。約100本のイチョウが300mに渡って立ち並ぶ光景は都内とは思えません。見上げても黄色、見下ろしても黄色が広がります。
ただ、アクセスのよさもあって紅葉シーズンは混雑必至。地面に落葉する“イチョウの絨毯”が見たい場合は、人が少ない平日の、開園直後か閉園直前のタイミングを狙ってみて。期間限定で夜間ライトアップも実施されますよ。
ここまで、わたしがおすすめする紅葉スポットを3箇所ご紹介してきました。2019年の今年は、京都に移住したこともあり関西のスポットを多く巡る予定です!
みなさんは今年、どこに紅葉狩りに行きますか?
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