【1分でわかる】人類の暮らしっぷりは「地球1.8個分」 資源の使いすぎ、2025年はワースト記録
この記事は、朝日新聞SDGs ACTION! で2025年7月24日に配信された記事を再構成してお届けします。本編はこちらから
1. 人類の暮らしぶりは「地球1.8個分」
2. もし世界中の人が日本と同じ暮らしをすると、その日はなんと「5月8日」に早まる
3. CO2削減や食品ロス削減などで「日付を遅らせる」対策をとることが急務
1, 過去最速のオーバーシュートデーとは?
「アースオーバーシュートデー」とは、地球の生態系が1年間に生み出せる資源(食料や衣類、建材など)を、人類が使い果たしてしまう日のこと。2025年は7月24日となり、過去最速を記録しました。現在、人類は地球の生産量の1.8倍も資源を消費しており、いわば「地球1.8個分」の暮らしをしています。年初から数えて7月24日に1年分の資源を使い切るため、残りの5カ月あまりは地球から「借金」をして暮らしている状態なのです。
2, 日本の暮らしは環境への負担が大きい?
この日付は国によって大きく異なります。「もし世界中の全員がその国の人と同じ生活水準で暮らしたら、いつ資源が尽きるか」という計算によると、日本の場合は「5月8日」という結果に。これは地球全体の日付(7月24日)より2カ月半も早く、私たちが日々の生活で地球の資源を大量に消費していることが分かります。先進国ほど日付が早く来る傾向があり、逆に資源消費が少ない途上国では日付が存在しないケースもあります。
3, 日付を遅らせるためにできること
地球への借金を減らすためには、アースオーバーシュートデーを後ろにずらす努力が重要です。例えば、化石燃料からのCO2排出量を半分にできれば、日付を約3カ月遅らせることができます。他にも「食品ロスを半分にする(13日遅延)」「電力の75%を低炭素エネルギーに切り替え(26日遅延)」など、様々な対策の効果が計算されており、具体的な行動が求められています。
1970年初頭から人類は資源の「使いすぎ」状態に入り、現在その「負債」は22年分にものぼると言われています。計算式は「地球の再生能力÷人類の資源消費量×365日」です。専門家は、過去10年間日付が安定していることは、人類が一定の割合で地球にダメージを与え続けている証拠だと警告しています。地球を故郷と呼び続けるためには、これまで以上の規模での取り組みや投資が不可欠です。