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砂とは …… コンクリート用の骨材など多岐にわたる用途 堆積した場所や粒径で区別

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グリーンランド・カンゲルルススアーク近郊のデルタで見つけた砂。氷床が岩盤を削って生まれた粒子が、指の間からさらさらとこぼれ落ちる。粒の細かさは場所によって異なり、氷の近くには、より新しい砂もあった=2026年2月11日、カンゲルルススアーク、今村優莉撮影
グリーンランド・カンゲルルススアーク近郊のデルタで見つけた砂。氷床が岩盤を削って生まれた粒子が、指の間からさらさらとこぼれ落ちる。粒の細かさは場所によって異なり、氷の近くには、より新しい砂もあった=2026年2月11日、カンゲルルススアーク、今村優莉撮影

身近にある砂ですが、砂はどう定義されているのでしょうか。砂漠の砂と、海や川の底にある砂とは違うのでしょうか。

石英や雲母などの鉱物が集まってできた岩石が、熱や雨、風、川の流れなどで風化・侵食作用を受けてバラバラに砕かれたものが砂だ。

一般に、河川流域や河口域にある砂を「川砂」、海や海岸、湾にある砂を「海砂」などと、砂が堆積(たいせき)した場所で分けることがある。特徴も、川砂は角が少なく丸みを帯びているとか、海砂は塩分を多く含むなどと異なる。

粒径によっても区別される。ただし、その区分は米国や欧州連合(EU)といった国や地域、使用する業界・学会で少しずつ異なる。

日本では、地質学会で粒径が0.06252ミリの堆積粒子を砂とし、これより大きいものは礫(れき)、小さいものはシルト、さらに小さいものを粘土と呼んでいる。日本産業規格(JIS)では粒径0.052ミリのものを砂としている。

砂の用途は多岐にわたるが、最も多く使われるのは、コンクリートの材料となる骨材(粒径5ミリ未満の細骨材。砂や砂利)だ。コンクリートの強度は、骨材が細かすぎず、吸水率が低く、表面が滑らかでないと高まるという。逆に、砂漠の砂は長い間、風で運ばれる際に粒子がぶつかり合って細かく砕かれ、角がとれて丸みを帯びるため、コンクリートには不向きだとされる。