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【地球をつまみ食い】ラブラドールをお供に宝探し! 豪州のトリュフ狩りが最高すぎた

地球をつまみ食い 更新日: 公開日:
収穫したトリュフを手にする農園オーナーのジェイソン・メズマンさん(左)と、8匹いる「トリュフ探知犬」のうちの1匹。メズマンさんは犬の訓練士でもある=2021年6月14日、キャンベラ近郊、小暮哲夫撮影
収穫したトリュフを手にする農園オーナーのジェイソン・メズマンさん(左)と、8匹いる「トリュフ探知犬」のうちの1匹。メズマンさんは犬の訓練士でもある=2021年6月14日、キャンベラ近郊、小暮哲夫撮影

愛らしいラブラドールが地面をクンクン。ここ掘れワンワンと合図した場所を掘ると、出てきたのは「黒いダイヤ」とも呼ばれる高級食材トリュフ! オーストラリアで、犬と一緒に楽しむ「トリュフ狩り」が大人気だ。決して安くはない参加費でも参加者が途切れない、その魅力とは?

この記事は、朝日新聞(デジタル版)の連載「地球を食べる」で2021年6月21日に配信された記事を再構成してお届けしています。本編記事はこちらから

「トリュフ狩り」のポイント4つ

  1.   訓練された犬が香りを見つけ、参加者が自らスコップで掘り出す体験型ツアー。フレンドリーな雰囲気が、若者や家族連れに大ウケ
  2.   収穫後は採れたてトリュフのフルコースを堪能。スープ、ステーキ、デザートまで、贅沢にトリュフを使った料理が楽しめる。お値段以上の価値アリ?
  3.   豪州のトリュフ生産は1990年代に始まり急成長中。北半球と季節が逆なため、欧州産が出回らない時期に輸出できるのが強み。除草剤や農薬を使わず、日本でも人気に
  4.   高級食材だが、「少しの量なら家庭でも楽しめる」と生産者は語る。気取らずに食を楽しむ豪州らしい、食文化の新しい波として定着している

もっと知りたい

1, スマホで検索「トリュフ狩り」

豪州では地図アプリで「トリュフ狩り」と検索すると、多くの農場がヒットする。首都キャンベラから車で15分の場所にある農場では、元ドッグトレーナーのオーナーがツアーを開催。参加者が実際に犬をなでながら、地面を掘って収穫できるカジュアルさが売りだ。

2,  「体験」に価値を見出す豪州人

ツアー料金はそれなりの高額設定だが、連日予約で埋まるほどの人気ぶりだ。移民社会で食への好奇心が強い豪州人は、単に食べるだけでなく「体験」に価値を見出す。実際に森に入り、土に触れ、その場で味わう3時間のコースは、金額以上の「素晴らしい体験」として若者にも受け入れられている。

3, 南半球のメリットと輸出戦略

豪州でトリュフ栽培が始まったのは1993年。最大の強みは、北半球と季節が真逆であることだ。本場フランスなどがオフシーズンの5月~9月に収穫できるため、海外での販路拡大が期待できる。すでに生産量は急増しており、日本やシンガポールなど60以上の国や地域に輸出。除草剤や農薬を使わず、品質の高さで海外で評価されている。

4, 黒いダイヤの香りは「ワサビ」?

トリュフの香りをどう感じるかは人それぞれ。参加者からは「炭火焼きマッシュルーム」「ワサビ」「カキ(牡蠣)」など様々な感想が飛び交う。この農場では、トリュフをペースト状にして苗木に注入する手法で、通常8~10年かかるところを2年半で収穫に成功。新鮮な香りを直接かぐ体験は、レストランでは決して味わえない贅沢だ。

記者の食レポ

採れたてトリュフに鼻を近づけると、ワサビのようなツンとした香りを感じた。収穫後に食べたデザートのトリュフ入りパンナコッタは、前日から仕込んだ香りと、直前にかけたフレッシュな香りの「2層の風味」が絶品。取材当時のレートで約2万円と決して安くはない参加費だが、犬と戯れながらこの味を楽しめるなら納得の価格だ。