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【地球をつまみ食い】南アフリカの「ブライ」 人種を超えて愛されるBBQのだいご味

地球をつまみ食い 更新日: 公開日:
南アフリカのブライレストランでは、焼きたての肉(右)とともにパップ(左)、チャカラカ(奥)を食べるのが一般的だ
南アフリカのブライレストランでは、焼きたての肉(右)とともにパップ(左)、チャカラカ(奥)を食べるのが一般的だ=2021年10月23日、ヨハネスブルクのソウェト地区、遠藤雄司撮影

南アフリカの夏に欠かせないのが「ブライ」と呼ばれるバーベキュー。家族や友人が集まり、肉を焼きながら語り合う時間は、単なる食事を超えた国民文化として人々の生活に根付いている。

この記事は、朝日新聞(デジタル版)の連載「地球を食べる」で2021年11月8日に配信された記事を再構成してお届けしています。本編記事はこちらから

ブライのポイント3つ

  1.   南アの夏の風物詩。豚、鶏、牛など好みの肉を焼いて食べる。南ア風ソーセージ「ボーアウオース」も不可欠
  2.   トウモロコシ粉をお湯で練った「パップ」、野菜を炒めてスパイスで味付けした「チャカラカ」も重要なアイテム
  3.   ブライはオランダ系移民の子孫が話す言葉に由来するが、今では黒人、白人を問わず楽しまれている

もっと知りたい

1, 炭火焼きへのこだわり

伝統的に木や炭を使って肉を焼いてきたことから、ガスグリルは邪道扱いされるという。ブライの主催者は「ブライマスター」となって仕切る。日本の「鍋奉行」を思い起こさせる役割だ

2,  肉を支える名脇役たち

パップは淡泊な味わいで「白ご飯」のような主食。濃い味の肉を受け止めるのにピッタリの組み合わせだ。チャカラカはニンジン、タマネギ、豆などで調理されており、箸休めにちょうど良い

3, 火を囲んで集まる意味

ブライはアフリカーンスの「焼く」という言葉に語源があるとされる。ただ、焼いて食べるだけではなく、家族や知人の重要なコミュニケーションの場でもあり、「人と人を結びつける」という人もいた

記者の食レポ

炭火で焼いた濃い味付けの肉はうまみたっぷり。火を囲むことで自然と会話が生まれ、「人をつなぐ料理」なのだと実感した。南アの歴史、そして近年のコロナ禍での「孤食」を考えたとき、ブライの果たしている役割はとても大きいと思った