【地球をつまみ食い】南アフリカの「ブライ」 人種を超えて愛されるBBQのだいご味
地球をつまみ食い
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南アフリカの夏に欠かせないのが「ブライ」と呼ばれるバーベキュー。家族や友人が集まり、肉を焼きながら語り合う時間は、単なる食事を超えた国民文化として人々の生活に根付いている。
この記事は、朝日新聞(デジタル版)の連載「地球を食べる」で2021年11月8日に配信された記事を再構成してお届けしています。本編記事はこちらから
1, 炭火焼きへのこだわり
伝統的に木や炭を使って肉を焼いてきたことから、ガスグリルは邪道扱いされるという。ブライの主催者は「ブライマスター」となって仕切る。日本の「鍋奉行」を思い起こさせる役割だ
2, 肉を支える名脇役たち
パップは淡泊な味わいで「白ご飯」のような主食。濃い味の肉を受け止めるのにピッタリの組み合わせだ。チャカラカはニンジン、タマネギ、豆などで調理されており、箸休めにちょうど良い
3, 火を囲んで集まる意味
ブライはアフリカーンスの「焼く」という言葉に語源があるとされる。ただ、焼いて食べるだけではなく、家族や知人の重要なコミュニケーションの場でもあり、「人と人を結びつける」という人もいた
炭火で焼いた濃い味付けの肉はうまみたっぷり。火を囲むことで自然と会話が生まれ、「人をつなぐ料理」なのだと実感した。南アの歴史、そして近年のコロナ禍での「孤食」を考えたとき、ブライの果たしている役割はとても大きいと思った