悪霊、災害、青春もの…春から多彩なドラマが始まる。映画やオンライン動画サービス(OTT)オリジナルコンテンツに引けを取らない素材とジャンルがお茶の間で見られる。
目立つのは、韓国型オカルトドラマだ。22日に始まったSBSの「朝鮮駆魔師」(写真)は、人間の欲望を利用して朝鮮を飲み込もうとする悪霊と、庶民を守ろうと立ち向かう人間の戦いが描かれている。初回からドラマファンたちの間では「第二の『キングダム』(ネットフリックス)になるか」「地上波では珍しい試みなので高得点をあげたい」などの反響を呼び、期待が高まっている。特に脚本のパク・ケオク氏の前作ドラマ「哲仁王后」がヒットし、「朝鮮駆魔師」で連続ヒットになるのか注目されている。演出は、「六龍が飛ぶ」「緑豆の花」のシン・ギョンス氏が務める。
主に映画の素材となることが多かった災害がドラマにも登場する。来月24日から放送されるOCNの「ダークホール」は、シンクホールから出てきた黒い煙を吸って変異した人間と、その中で生き残った人間との激しい生存争いが描かれている。「映画のようなドラマ」を標榜するOCNは今回の作品に映画制作陣を投入した。「悪人伝」「犯罪都市」などを制作したKIWIメディアグループの初のドラマで、「フィッシュマンの涙」などを制作した映画会社「ウサン」が参加した。スリラー映画「リバイバル 妻は二度殺される」でデビューしたキム・ボンジュ監督とスリラードラマ「君を守りたい~SAVE ME~」「他人は地獄だ」の脚本家チョン・イド氏の合作で、マニア層の興味を引くと予想される。
一方、22日に放送されたtvNの「ナビレラ」は青春記録ドラマだ。年老いて夢を見つけ、バレエを始めた70代と23歳の夢を前に迷うバレリーノの話で、20代から70代まで幅広い視聴者を視野に入れる。同名のウェブコミックの原作は2016年に連載を始めて以来高い評価を得ており、ドラマではソン・ガン、パク・インファンが主演し、高いシンクロ率を誇る。
(2021年3月22日付東亜日報 キム・テオン記者)
(翻訳・成川彩)