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流氷を海の中から見てみると……冬のひがし北海道の魅力を味わう

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を探して 更新日: 公開日:
大きなハート型の氷を発見!

こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩です。

旅行業界にとっては変革の多かった2020年。今年は少しでも明るい話題が増えることを祈りつつ…「いつか行きたい旅先」として今回の記事を執筆します。

※緊急事態宣言や地域独自の警報が発令されている場所があります。旅行の際は必ずご自身で最新情報をお確かめください。

さて、新しい旅のスタイルで人気なのは「3密」を避けられるスポットです。日本全国でも大自然はたくさんありますが、特に私がおすすめするのが「ひがし北海道」。

「鶴居村」で見られる野生の丹頂鶴

北海道というと札幌や旭川が王道ですが、大自然を味わうなら道東! 私は何度も訪れていますが、場所によっては人間よりも野生動物にたくさん出会うなんてことも。 

この記事では、そんな「ひがし北海道」の中でも、これから本番を迎える「冬」のスポットをご紹介します。次の冬の旅先候補にいかがですか?

「ひがし北海道」とは

北海道の東側に位置する、帯広、十勝、釧路、根室、知床、オホーツクなどのエリア。空港も5ヵ所(釧路・女満別・中標津・紋別・帯広)あり各地から直行便が就航する他、札幌から電車でもアクセス可能です。

おすすめスポット

冬に見られるのは「氷の絶景」。厳しい寒さにも関わらず雪が少ないから楽しめる景色があります。今回は私が訪れた一部をご紹介します。(それぞれ撮影時期が異なります)

氷平線ウォーク(別海町)

この写真、実は海の上なんです!

危険なエリアもあるため、ガイドツアーに参加しましょう

湖が凍ることはよくありますが、凍った海の上を歩けるなんて日本でここだけでは? 野付半島は湾になっているのですが、非常に浅いため、厳冬期にはこのように一面が氷結するのです。

青い空と白い地面だけの2色になった世界は、日本とは思えないほど…。どこまでも続く“氷の地平線”が楽しめることから「氷平線」と名付けられています。

ジュエリーアイス(豊頃町)

近年十勝エリアで話題なのが、こちらの景色。

この日は数が少なかったものの、朝日で輝く姿に大興奮!

まるで宝石のように輝いているのは、凍結した十勝川の氷! 一度太平洋に流れ出た氷が岸に打ち上げられる現象です。

大きなハート型の氷を発見!

波にもまれて丸みを帯びた氷がキラキラと光って見えることから「ジュエリーアイス」と名付けられ、2015年頃から一躍人気スポットになっています。

阿寒湖の氷上スターウォッチング(阿寒町)

マリモが生息することで知られる阿寒湖。一面が氷結しワカサギ釣り等のアクティビティが有名ですが、夜になると満天の星空が楽しめます。

地面の黒い部分は湖。氷結しないエリアもあるので柵を超えないよう注意

星空といえば摩周湖が知られていますが、実はその摩周湖よりも標高が高い阿寒湖。温泉街のすぐ目の前でこんなに美しい星空が見られるとは! 

立っているのは氷の上。よく見ると中央に天の川も

夏でも星空は見られますが、この場所から写真が撮れるのは湖が凍っている冬限定! 寒い冬の夜ですが、すぐに宿に戻って温泉で温まれるのが嬉しいですね。

屈斜路湖のフロストフラワー(弟子屈町)

真冬の寒い朝に見られる、湖上に咲く“霜の花”フロストフラワー。結氷した湖の上に霜の結晶が発生し、それが花びらのように重なり合った現象を指します。

夕方だったため形は崩れていたが、それでもたくさんの花が残っていた

フロストフラワーといえば阿寒湖が有名ですが、立ち寄った屈斜路湖で運良く発見! 極寒で山が多いのに雪で埋もれない道東ならではのレアな光景です。

知床の流氷ウォーク(斜里町など)

最後にご紹介するのは、定番である流氷。

海岸に流れ着いた流氷と夕日。翌朝には氷はなくなっていた

シベリアから長い旅路を経て流れ着く氷の大群は、斜里町だけでなくオホーツク海側で広く見られる現象です。

そんな流氷ですが、船から楽しむクルーズの他に、最近人気のアクティビティがあります。それが生身で流氷の上を歩く「流氷ウォーク」!洋服の上からドライスーツを着て、流氷の上へ。もちろん流氷は動くのでドキドキしながら1歩ずつ前へ進みます。

流氷ウォークの光景。必ずガイド付きツアーに参加しましょう

なんと希望者は海へ潜ることも。もちろん(?)私は潜ってみましたよ! 海の中からみる流氷は水面から見るより巨大で、太陽光を透かして神秘的に輝いていました。もちろん水温は0度近くなので、身体が弱い方はご注意を!

以上、冬のひがし北海道おすすめスポットをご紹介しました。

「新しい旅のスタイル」に感染症対策は欠かせません。以前の記事を参考に、ご自身の体調と相談しながら最大限の対策をとって旅行を計画してくださいね。

※2021年1月20日時点の情報をもとに執筆しています。
※旅行前に、国や各自治体が発表している最新情報を各自ご確認ください。