こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩です。
私が住む京都も休日は以前の賑わいを取り戻しつつあります。住んでいる身としては正直複雑な気持ちもありますが、お店が次々と閉店していた春以降を考えると街に活気が戻ったと感じます。
最近の旅行トレンドは、なんといっても「三密を回避した旅行」。中でもオープンエアーの場所で自然を満喫できるとして登山などのアウトドアが人気です。
今回の記事ではそんな登山をしながら紅葉が楽しめるスポットを3ヵ所ご紹介します。
※千畳敷カール周辺以外は、いずれの山もきちんとした装備や靴が必要です。特に宝剣岳は滑落事故も多く、弥山から天狗岳山頂も上級者コースです。初心者の方はきちんと情報を調べ、ふさわしい準備をした上でお越しください。
千畳敷カール(長野県)
初心者でも気軽に楽しめるスポットが長野県の千畳敷カール。
標高2,600m付近の木曽駒ヶ岳エリアにあるスポットですが、なんとこの写真の場所までロープウェイで来ることができます。
登山装備が全くなくても気軽にこの景色をみてロープウェイで下山することができるので、私が訪れた日も子連れや高齢の方もたくさん日帰り観光に来ていました。
私は大学時代から登山好きな“山ガール”なので、もちろん登ってきました! 今回は木曽駒ヶ岳ではなく、ある景色を求めて「宝剣岳」へ。
宝剣岳への道のりは鎖場や岩場が続く難易度が高い道。山頂もまるで剣のように尖っていて、人ひとりがやっと立てるほどの山でした。怖かったので写真は撮れていません(笑)
そんな宝剣岳でお目当てだった景色はこちら!
山頂から少し下った場所にある、細く薄い岩が空中に突き出たスポット。写真でも迫力が伝わると思いますが、実際はもっと怖い! 安全に留意しながら立って写真を撮ってもらいました。
ロープウェイの駅から4時間ほどで無事下山。日帰りでたっぷりと紅葉(とスリル)を満喫できました。
石鎚山(愛媛県)
続いてご紹介するのは、四国最高峰の石鎚山(いしづちさん)です。古くから山岳信仰の対象として多くの信仰を集めてきた山です。
こちらも途中までロープウェイでアクセスできる初心者向けの山。今回わたしはロープウェイを使わない「土小屋」ルートで登りました。
一部鎖場がありますが初心者向けに迂回路が整備されているので登山に慣れていない方でも安心。片道2時間ほどで最初の山頂である「弥山」に到着します。
そこから見える景色がこちら!
天に突き出るようにそびえ立つ天狗岳は西日本最高峰。見事な紅葉で山肌がカラフルな色で染まっています。雲海も発生しやすいので、山頂からはこんな幻想的な光景を見ることもできました。
こんなに晴れていたのに下山時には雨。山の天気は変わりやすいので、日帰りでもきちんと登山装備をしてくるように心がけましょう。
涸沢カール(長野県)
最後にご紹介するのは長野県・北アルプスの涸沢カール。中央アルプスに位置する千畳敷カールとは山系が異なり、景色も難易度もガラリと変わります。
「カール」とは、かつて氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形のこと。中でも涸沢カールが人気の理由は、朝日で染まる「モルゲンロート」が見られるからです。
さらに最近では、夜に見られるこちらの光景も注目されています。カラフルに闇夜に浮かび上がっているのは、なんと宿泊テントなのです!
日中でももちろん素晴らしい紅葉を楽しむことができます。
涸沢カールへのルートは、上高地バスターミナルを出発し片道6-7時間ほど。日帰りは難しいため涸沢カールの山小屋へ宿泊するかテント泊となります。
いずれも紅葉の見頃は10月上旬。下旬からは積雪が始まりますので、この景色を見たいと思った方は来年に向けてトレーニングをしてみてくださいね。
また、いくら屋外といっても感染症対策は欠かせません。以前の連載記事では「withコロナ旅の必携アイテム」や「気をつけたいこと」をまとめています。そちらを参考に、旅をする際は「うつさない/うつらない」ための最大限の対策をとって旅行を計画してくださいね。
※2020年10月18日時点の情報をもとに執筆しています。
※旅行前に、国や各自治体が発表している最新情報を各自ご確認ください。