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新型コロナで絶好調のネトフリ 韓国ドラマも続々登場

現地発 韓国エンタメ事情
「ザ・キング:永遠の君主」ポスター=SBS提供

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)の会員数が伸びる中、韓国ドラマも続々ネットフリックスで配信されている。韓国ドラマは世界的に人気の高いコンテンツとして、2年ほど前からネットフリックスでの配信が増えていたが、新型コロナの影響で世界中で外出自粛が広がる中、ますます勢いに乗っている。

SBSドラマ「ザ・キング:永遠の君主」は、4月17日午後10時から韓国で放送が始まったが、初回の放送が終わると当時にネットフリックスで配信された。毎回、放送直後に配信されている。「ザ・キング」は、「太陽の末裔」、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」、「ミスター・サンシャイン」など数々の高視聴率ドラマを生み出したスター作家キム・ウンスクが脚本を手掛けた。主演は韓国のみならずアジアで人気のイ・ミンホと、「トッケビ」でもヒロインを演じたキム・ゴウン。総制作費は320億ウォン(約28億円)と報じられている。

大韓民国の刑事役、キム・ゴウン=SBS提供

ドラマでは二つの世界が同時並行で進む。皇帝イ・ゴン(イ・ミンホ)が住むのは大韓帝国。実際には大韓帝国は1910年に日韓併合により滅亡しているが、現在まで続いているという設定だ。刑事チョン・テウル(キム・ゴウン)が住むのは大韓民国、つまり今の韓国だ。この二つの世界を二人が行き来するファンタジーだが、複雑な設定のためか、第4話までを見た限りでは、なかなかストーリーに入り込めないでいる。視聴率もキム・ウンスク作品にしては珍しく下落傾向だ。

大韓帝国の皇帝役、イ・ミンホ=SBS提供

一方、日本で人気を集めるのは、tvNドラマ「愛の不時着」だ。このドラマで「初めて韓国ドラマにはまった」と言う人もいるほど、韓国ドラマファン層拡大に貢献している。韓国では昨年12月から今年2月にかけて放送され、最終回は21.7%の高視聴率を記録。最終回の放送が終わるとすぐにネットフリックスで配信が始まった。最近はこのパターンが多く、「椿の花咲く頃」や「梨泰院クラス」も同様だった。以前は韓国での放送終了から日本での放送開始までタイムラグがあったが、ネットフリックスはそれを一気に縮め、人気作を独占し始めている。

「愛の不時着」は、ヒョンビンとソン・イェジンが主演。韓国の財閥の令嬢であり、実業家のユン・セリ(ソン・イェジン)は、ある日パラグライダーに乗っている間に突風に巻き込まれ、北朝鮮に不時着する。セリを最初に発見した北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)は、セリを逃してしまった失態を隠すためにセリをかくまう。南北分断の現実を描きつつ、人間味あふれるコメディーというのが新鮮だった。北朝鮮の人たちがこんなに生き生きと明るく描かれたドラマは初めて見た。

「愛の不時着」ポスター=tvN提供

相性ぴったりのヒョンビンとソン・イェジンのラブストーリーというのも、人気の理由だろう。二人はたびたび「熱愛」が報じられているが、「事実無根」と否定を続けている。

ネットフリックスオリジナルの韓国ドラマとして人気を集めるのは、「キングダム」だ。ゾンビ物だが時代劇。朝鮮時代が背景だ。チュ・ジフン、ペ・ドゥナらが出演する大作だがテレビでは放送されず、ネットフリックスのみで見られる。2019年1月にシーズン1の配信が始まり、新型コロナの感染が世界中に広がる今年3月にシーズン2の配信が始まった。

現在制作中のネットフリックスオリジナルの韓国映画やドラマは10本ほどあるという。2017年、ポン・ジュノ監督の「オクジャ/okja」がネットフリックスオリジナル作品として配信された時、韓国内では初めてネットフリックスを知ったという人も少なくなかった。一方、映像関係者の中には「2、3年後にはネットフリックスに市場が独占される」と憂慮する声もあった。もちろん新型コロナは想定外だったが、憂慮は現実となりつつある。