絶景プロデューサーの詩歩です。
誰しも“いつか行きたい!”と憧れる絶景があると思います。夜空を舞うオーロラ、豪快に崩れ落ちる氷河、中世から続く古く美しい町並み…。わたしにもそんなずっと憧れている場所がありました。それが、アフリカ・ケニアにある、とあるホテル。
今回、そのずっと憧れていたホテルについに訪問できたので、その様子をご紹介します。
そのホテルとは、ケニアの首都ナイロビ郊外にある「ジラフマナー(Giraffe Manor)」。その名の通り、ジラフ=キリンが住んでいるホテルなのです!
ジラフマナーの敷地内に入ると、遠くの庭にはすでにキリンの姿が。絶滅危惧種のキリンを保護しており、敷地内には観光客が訪れられる「ジラフセンター」も併設されています。
さて、そんなジラフマナーですが、遠くからキリンを眺められるだけではありません。なんとホテルの建物まで、キリンが自ら遊びにきてくれるのです!
まずは、チェックイン後すぐのティータイム。
建物前のテラスでお茶をしていると…大きなキリンが目の前まで!
キリンは人間に慣れたもので、私たちの手から直接エサを食べてくれます。ぱくぱくと食べてくれるその姿といったら、可愛いのなんの! 最初はザラザラとした舌やヨダレに顔をしかめてしまいましたが、すぐに気にならなくなりました。
ジラフマナーは、元は1932年に建設されたイギリス貴族の邸宅で、内装もセンスがよくオシャレ。
そして部屋は全12室。それぞれの部屋には、以前ここで暮らしていたキリンの名前がつけられていて、今回わたしが宿泊したのは「Lynn」という部屋でした。
料金はオールインクルーシブのため、宿泊料金に食事、アルコール、行き帰りの送迎などはすべて含まれていて便利!
食事は、昼、朝、夜の3食ともフルコースで提供されます。
そして夜が過ぎ、朝を迎えます。この日は早起きをして6時には起床し、ダイニングルームへ。すると…
なんと、朝食会場にキリンが待っているではありませんか!
そう、ここでは「キリンと一緒に朝食ができる」のが、一番の珍しい体験。キリンと朝食を共にできるホテルはおそらく世界唯一でしょう。
夜明けとともにわらわらとキリンが集まってきて、窓を開けたそばから、長い首がニョキッと覗いてくるほど。
人間の朝食はもちろんキリンにはやれないので、キリン用のペレットを皿に乗せてあげます。またこれが食べる、食べる。乗せた瞬間カラになってしまうので、写真を撮る暇もなくエサを皿に乗せるのに忙しくなります。
ただこのジラフマナーの宿泊にあたり、ずっと憧れていた私にとってハードルが2つありました。
一つが、そもそも満室で予約がとれないこと、そして金額がとても高いことです。
食事や送迎込みのオールインクルーシブですが、宿泊料金の幅は1部屋1,240USD〜3,975USD(2019年8月時点)。ざっくり日本円に換算すると、最安の部屋でも、1部屋あたり約13.5万円となります。
私が泊まった「Lynn」部屋が最安値の部屋ですが、私は運良く2ヶ月前予約で部屋が確保でき、その日程にあわせて旅程を組みました。しかし他の日程を見ると年内はほぼ満室状態。おそらく急にキャンセルが出た部屋だと思われます。
私にとってはかなり背伸びして、頑張って宿泊したホテルでしたが、キリンと過ごした濃密な2日間はオンリーワンの体験。頑張って仕事して、泊まりにこれてよかったです!