1. HOME
  2. Travel
  3. キリンと共に朝食が食べられるケニアの超人気ホテルに泊まってみた

キリンと共に朝食が食べられるケニアの超人気ホテルに泊まってみた

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を探して 更新日: 公開日:
まるでトリックアートのような写真ですが、本物のキリンです

絶景プロデューサーの詩歩です。

誰しも“いつか行きたい!”と憧れる絶景があると思います。夜空を舞うオーロラ、豪快に崩れ落ちる氷河、中世から続く古く美しい町並み…。わたしにもそんなずっと憧れている場所がありました。それが、アフリカ・ケニアにある、とあるホテル。

今回、そのずっと憧れていたホテルについに訪問できたので、その様子をご紹介します。

そのホテルとは、ケニアの首都ナイロビ郊外にある「ジラフマナー(Giraffe Manor)」。その名の通り、ジラフ=キリンが住んでいるホテルなのです!

ジラフマナーの外観

ジラフマナーの敷地内に入ると、遠くの庭にはすでにキリンの姿が。絶滅危惧種のキリンを保護しており、敷地内には観光客が訪れられる「ジラフセンター」も併設されています。

2019年現在は全12頭のキリンが暮らしている

さて、そんなジラフマナーですが、遠くからキリンを眺められるだけではありません。なんとホテルの建物まで、キリンが自ら遊びにきてくれるのです!

まずは、チェックイン後すぐのティータイム。

建物前のテラスでお茶をしていると…大きなキリンが目の前まで!

12頭のキリンに加え、なぜかイノシシも一緒に暮らしています

キリンは人間に慣れたもので、私たちの手から直接エサを食べてくれます。ぱくぱくと食べてくれるその姿といったら、可愛いのなんの! 最初はザラザラとした舌やヨダレに顔をしかめてしまいましたが、すぐに気にならなくなりました。

ブランコに乗りながらエサがあげられる場所も

ジラフマナーは、元は1932年に建設されたイギリス貴族の邸宅で、内装もセンスがよくオシャレ。

1Fの共有部分。お酒はセルフサービスで飲み放題です。

そして部屋は全12室。それぞれの部屋には、以前ここで暮らしていたキリンの名前がつけられていて、今回わたしが宿泊したのは「Lynn」という部屋でした。

部屋の中にもキリンの装飾が
1ヶ月前に改装されたばかりだったようで、真新しく綺麗な設備

料金はオールインクルーシブのため、宿泊料金に食事、アルコール、行き帰りの送迎などはすべて含まれていて便利! 

食事は、昼、朝、夜の3食ともフルコースで提供されます。

カトラリーもキリンのデザインがなされていてかわいい!(これはランチの写真)

そして夜が過ぎ、朝を迎えます。この日は早起きをして6時には起床し、ダイニングルームへ。すると…

なんと、朝食会場にキリンが待っているではありませんか!

「ごはんまだ〜?」と言わんばかりに首を伸ばしてきます!あぁかわいい…

そう、ここでは「キリンと一緒に朝食ができる」のが、一番の珍しい体験。キリンと朝食を共にできるホテルはおそらく世界唯一でしょう。

まるでトリックアートのような写真ですが、本物のキリンです

夜明けとともにわらわらとキリンが集まってきて、窓を開けたそばから、長い首がニョキッと覗いてくるほど。

朝食会場の2階部分は客室なので、部屋から直接キリンにエサやりも可能

人間の朝食はもちろんキリンにはやれないので、キリン用のペレットを皿に乗せてあげます。またこれが食べる、食べる。乗せた瞬間カラになってしまうので、写真を撮る暇もなくエサを皿に乗せるのに忙しくなります。

他の宿泊客のみなさんとも、互いに写真を撮りあって仲良く。

ただこのジラフマナーの宿泊にあたり、ずっと憧れていた私にとってハードルが2つありました。
一つが、そもそも満室で予約がとれないこと、そして金額がとても高いことです。

食事や送迎込みのオールインクルーシブですが、宿泊料金の幅は1部屋1,240USD〜3,975USD(2019年8月時点)。ざっくり日本円に換算すると、最安の部屋でも、1部屋あたり約13.5万円となります。

私が泊まった「Lynn」部屋が最安値の部屋ですが、私は運良く2ヶ月前予約で部屋が確保でき、その日程にあわせて旅程を組みました。しかし他の日程を見ると年内はほぼ満室状態。おそらく急にキャンセルが出た部屋だと思われます。

私にとってはかなり背伸びして、頑張って宿泊したホテルでしたが、キリンと過ごした濃密な2日間はオンリーワンの体験。頑張って仕事して、泊まりにこれてよかったです!