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今だからこそ訪れたい観光地は

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を探して
倉敷川の「くらしき川舟流し」。かつて物資を積み往来していた川舟を再現した、倉敷に来た際にはぜひ試したい体験だ。
倉敷川の「くらしき川舟流し」。かつて物資を積み往来していた川舟を再現した、倉敷に来た際にはぜひ試したい体験だ。

絶景プロデューサーの詩歩(しほ)です。

未曾有の豪雨被害となった西日本豪雨。

その被害の甚大さが日に増して報道され、何もできない自分の小ささに心を痛めていた中、こんなニュースを見ました。

「倉敷・美観地区は被害も少なく通常営業中なのに、自粛ムードが広がり打撃を受けている」。

その時仕事で関西にいて、その日は周辺を撮影して回ろうと思っていた私は、このニュースをみた瞬間、スマホで「大阪から倉敷」までの移動方法を調べ、そのまま当日宿泊できるホテルをWEB予約し、1時間後には倉敷へ向かっていました。

新大阪駅から倉敷駅までは、新幹線と山陽本線を乗り継いで1時間ちょっと。交通費も7,000円を下回るお手軽さにビックリです。

ニュースで目の当たりにした倉敷市真備地区の被災状況を頭に浮かべながら倉敷駅に到着すると、あまりに日常と変わらない風景が広がっていることに驚きました。もちろん、終日運休中の路線もありますが、倉敷駅自体は通勤通学の方でごった返し、バスも通常通りの運行をしていました。

駅から歩いて10分ほどで、観光名所の美観地区に到着。WEBで予約したばかりの宿にチェックインしていると、夕暮れ時の空が美しく色づいているのを見て、急いでカメラを片手に外へ。

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倉敷川の「くらしき川舟流し」。かつて物資を積み往来していた川舟を再現した、倉敷に来た際にはぜひ試したい体験だ。

じめっとした真夏の空気を流しながら動く川舟は、夏の夜の始まりを告げるような風情を醸し出しながら、静かに白壁の街を通り過ぎていきました。

翌日は、1日倉敷の観光へ。

まずは、ちょうど旬を迎えていた「桃」を食べるべく、行列必至の人気パフェ店「くらしき桃子」へ。9時半開店と同時に訪れたので待つことなく入店できました。

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くらしき桃子 倉敷本店の外観

オーダーしたのは、桃がまるごと1個乗った「桃パフェ」。さらに、レジで募金をすると、これまた桃をまるごと使った「白桃ジュース」が1杯無料でいただけるとあって、パフェのお釣りと財布の小銭をまとめて募金箱へ。

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桃をまるごと1個使った「桃パフェ(1,404円)」

でてきたパフェもジュースも、ジューシーで甘みたっぷりで本当に美味しい!自分で買うと当たり外れが多い桃とあって、これだけ正解の桃をお腹いっぱい食べられるのは、もう「幸せ」の一言です。

あまりの美味しさに、旬の「清水白桃」を実家や友人にたくさん送ってしまいました。

続いて訪れたのは、美観地区にあるマスキングテープ専門店「TANE」。

DIYブームとともに人気が拡大している「マスキングテープ」ですが、実は倉敷が発祥って知っていました?

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倉敷が発祥のマスキングテープがずらり

壁一面におよそ700種のマスキングテープがディスプレイされている様子を雑誌で見たことがあり、訪れたこちらのお店。

お店のご主人とお話をしていると、夏休みシーズンだと言うのに、観光客の人出は通常の1/3程度に伸び悩んでいるそう。「たくさん発信してね!」と直々にご依頼いただいたので、できる限り発信していきたいと思います。

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壁一面にマスキングテープがディスプレイされている

そのあとは、少し足を伸ばして、美観地区からバスで30分ほどの児島エリアへ。

ここは「国産ジーンズ」発祥の地として知られ、近年では古い商店街にオシャレなジーンズメーカーが軒を連ねる「児島ジーンズストリート」として、観光名所となっています。

中には、海外からわざわざ買い付けにくる有名店も。商店街では、地面のアスファルトやマンホールなどもジーンズ一色で統一されていて、買い物をしなくてもお散歩しているだけで楽しいです。

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マンホールもオリジナル仕様

こちらのソフトクリームは、ジーンズをイメージした「インディゴソフト」。

あまりの猛暑ですぐ溶け始め、手ドロドロになってしまったのですが、通りかかった中国人観光客の方がウエットティッシュやポケットティッシュを次々とくれ、事なきを得ました。優しい中国の皆さんに助けられました。ありがとう!

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「インディゴソフト」と空を舞うジーンズをパシャリ。このあと数秒でソフトクリームはドロドロに…(きちんと完食しました)

その後また美観地区へ戻り、仕事のため大阪へ。

24時間にも満たない滞在でしたが、思い立ってサクッと訪れた倉敷観光は、想像以上に楽しく、また不幸中の幸いではありますが、普段混雑している宿やお店もスムーズに観光することができました。

天災後は「観光を自粛すべき」という声もあり、その意見も理解はできます。ただ、通常通り営業している宿や商店がある中で訪問を自粛すれば、営業中の維持コストがかさむ一方。また外からの観光客が減ると町自体の活気がなくなり、悪循環につながってしまう。

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倉敷の美観地区の7月中旬の日曜日。地元の方によると、観光客の人出は例年比1/3とのこと。

今回も地元の方とお話していると、「よく今来てくれた」と本当に喜んでくださって。被災後に塞ぎ込んでしまう方も多いという中で、こうして頑張って営業されている商店には、ぜひ訪れてほしいな、と思います。

被災されて困っているエリアがある「今」だからこそ、宿に泊まって、お土産を買って、タクシーに乗って、経済を動かすべきではないか。一人ひとりにできることは小さいけれど、一人ひとりが動くからこそできることもある。私はそう思っています。

今回の豪雨被害では、私が今回訪れた倉敷以外にも、岐阜県の下呂、広島県の宮島など、多くの観光地がダメージを受けていると聞きます。

これからの行楽シーズン、「どこかへ行こう」と行き先を決めあぐねている方。

ぜひ「今」だからこそ、このエリアへ足を運んでみてはいかがですか?

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最後にはなりますが、今回の西日本豪雨で被災された皆様に一日でも早く平穏な日々が訪れるよう、心から願っています。