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笑いの壁は案外高い!? 夫婦で同じ冗談に笑えないとき「国際結婚あるある」その2

ニッポンあれやこれや ~“日独ハーフ”サンドラの視点~ 

前回、一部の国際結婚カップルの間に生じている「【言葉の壁】夫婦で会話ができず子供が通訳!?」について書きましたが、カップルや夫婦のあいだで使う言語が互いに日常会話レベルだったりすると、「ご飯なに食べる?」「石鹸、買っておいたよ。」などの「業務連絡的な簡単な会話」はできても、深い話になると語彙が足りず理解が難しいこともあります。その結果、同じジョークを聞いても、夫婦で一緒に笑えないことも。

言語が完全に理解できていないという「言葉の壁」があれば、ジョークの意味が理解できませんし、そもそも国や文化によって「笑いのツボ」も違うため、夫婦間であっても、一方が面白いと思うジョークに相手が笑えない、という場合もあるのでした。これが他人であれば、あまり気にならないのかもしれませんが、カップルや夫婦だと同じ冗談に笑えないのは、ちょっぴり寂しいかもしれません。

ちなみに筆者の出身国ドイツでは恋愛の話をする際「どんな異性が好き?」と聞くと「一緒に笑える人!」という答えがよく返ってきます。これには「一緒にいて楽しい人」という意味ももちろん含まれているのですが、「ユーモアのセンスが同じ人」「同じ冗談に一緒に笑ってくれる人」という意味も含まれているのですね。

サンドラ・ヘフェリン-1

例えばドイツ人を含む欧州人は「ブラックユーモア」が好きなため、日常生活でもブラックジョークが飛び交っています。ただ日本ではあまりなじみがありませんし、ブラックな冗談は日本語に訳すと原文よりも強烈な印象を与えることになってしまいます。ジョークの一例をこちらに書きたいところですが、内容があまりに趣味が悪いのもさることながら確実に笑えないので、ひかえておきます。実際に欧州人の旦那さんが飛ばしたブラックジョークに日本人の妻がドン引きしたり、共通の友人が飛ばしたブラックジョークに(欧州人の)旦那さんだけが大笑いし、日本人の妻はその趣味の悪い冗談にまたまたドン引き……というシチュエーションは悲しいかな、よくあることでして、まさに【国際結婚あるある】なのでした。

逆もまたしかりで、筆者はニッポンの長寿番組「笑点」がほのぼのしていて好きなのですが、あの面白さを日本語が分からない外国人に説明するのは、なかなか厳しいものがあるかと思います。というのも、残念なことに「ジョーク」というものは外国語に翻訳しても、面白くもなんともありません。もちろん逆も同じで、先ほどのブラックジョークではありませんが、外国語のジョークを日本語にそのまま訳しても興ざめだったりします。これは何とももどかしいです。人間同士、やっぱり笑いでつながれるとうれしいですから。

ただ相手の国の言語が理解できなければ勉強するのもアリですし、笑いのツボだって、最初は面白くないと思っても、相手にジョークの意味を説明してもらったり、相手の国の文化を知るにつれ、その国のジョークが面白いと思えてきたりと、一緒に生活していく中で嬉しい変化もあります。「同じジョークに笑えない」ことが発覚したとき最初は「笑いのツボがこんなに違うなんて」とショックかもしれませんが、これが一生続くと思う必要はなく、前向きにコミュニケーションを取りながら楽しむことができる人が勝ちかもしれません。そう考えると国際結婚もほかの結婚同様「いかに楽しめるか」「いかに長い目で、相手と根気よくつきあっていけるか」(例えば相手の意味不明なダジャレにも目を白黒させず根気よく付き合う、など)がモノをいうのかもしれません。