ピアノの練習がイヤ? 反田恭平さんが子どもたちに伝えるメッセージ
何百年と続くこの歴史の中で、クラシック音楽というのは絶えずずっと進歩し続けて発展してきて、伝統がなくなるということがなかったわけですよね。それがひとつの国だけではなくて、世界中で継続されてる。とても特別なことだと思うんですよね。(自分も)ピアノだけやっていて退屈だなって思うこともたくさんあった。椅子に座るだけだから。バイオリンだったら、まだ立っていろいろ動き回りながら弾けるからいいな、とか思っていましたけどね。
でも、アドバイスできるとしたら、継続すると言うのは、どんなことにおいてもとても大事なことだと思うんです。部活動もそうだし、スポーツもそうだし、料理もそうかもしれない。
何かひとつをずっと続けるって難しいんです。でも忍耐力や考える能力がアップすると思うし、なにより音楽というのは目に見えない魔法の言語みたいなもので、やっぱりすごい魅力的な力を持っている。今はピンとこないかもしれないけど、ポップスやジャズがより好きになる機会があったとしたら、それはクラシックからすべてが派生しているんだよって、僕はすごく伝えたい。クラシック音楽があるから違うジャンルの作品も広がっていったし、すべては人間の心から始まっている。いつの日かきっとその良さがわかる時が来ると思います。
僕が先生からアドバイスで言われたのは、「嫌い」と言わないこと、ということです。
今日寝て明日起きたら好きになっているかもしれない。次にピアノを弾いた時に好きになってるかもしれない。だから、あんまりほかの人に向かって「(ピアノの練習が)嫌い」とか、そういう言葉は言わない方がいいと思う。
先生は、よくそういうことを言っていたから、僕はそれがひとつのモットーみたいになっているんです。