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パリオリンピックのメダル、データ会社「日本は47個」と予想 柔道やスケボーなど有力

World Now 更新日: 公開日:
パリオリンピックで渡されるメダルのデザイン=2024年2月、パリ、Abdullah Firas/ABACA via Reuters Connect

アメリカのデータ会社「日本の金メダル13個」

イギリスのブックメーカーは18世紀末に競馬場で始まったのが発祥とされ、以来、競馬だけでなくスポーツの試合をギャンブルの対象とする賭け文化が広まり、1961年にはイギリス政府公認となった。

イギリス内だけでも一時期1万5千ものブックメーカーが乱立していたが、吸収合併などが進み、現在は2500以下にまで減少したとも言われている。

賭けの対象となるのは、スポーツから政治まで多種多様。2024年秋のアメリカ大統領選挙も賭けの対象となり、共和党候補のドナルド・トランプ元大統領は1.561倍と他候補の2.520倍を上回っている。オッズだけを見ると、トランプ氏が有利な予想が出ている。

パリ大会でもさっそく各競技の金メダルオッズがずらりと並んでいる。

アメリカの大手データ会社グレースノートは最終メダル予想を公開しているが、日本は金13、銀13、銅21の計47個が予想されている。

ブックメーカー大手のウィリアム・ヒル(以下ウィリアム)も日本選手団のメダル予想をしており、金メダル13個以上のオッズが1.67倍で、12個以下の2.1倍を上回っている。グレースノートの予想は2021年東京大会の金メダル獲得数(27個)を下回っているが、少なくとも英ブックメーカーの予想はグレースノートの予想を上回る掛け率を算出している。

日本選手団の中でまず登場するのが、サッカー男子だ。大岩剛監督のもとに集まったU-23日本代表チームはグループDに組み込まれた。24日夜に初戦パラグアイ戦を迎え、見事、5-0で大勝利を収めた。その後、マリ、イスラエルと戦い、予選リーグ突破を狙う。

パリオリンピックのサッカー男子で、パラグアイと対戦した日本代表=2024年5月24日、フランスのボルドー、ロイター

ウィリアムはこのうち、日本代表がトップでリーグを通過すると予想し、大会開始前の事前オッズは2.625倍で2位のパラグアイ代表の3.25倍を上回っていた。

サッカーは8月9日夜に決勝。ブックメーカー大手のピナクルは26日午前5時現在、日本代表が初戦の勝利で優勝確率があがるとして、事前予想の15.01倍(23日)から9.950倍(26日午前5時)に下げた。この時点で、金メダル予想の5番手につけた。1~4番手はフランス(2.750倍)、スペイン(3.280倍)、アルゼンチン(8.780倍)、モロッコ(9.850倍)となっている。

一方、世界有数のプレーヤー、長谷川唯選手が司令塔を務めるサッカー女子、なでしこジャパンの優勝確率は事前予想で、ピナクルで15.230倍の6番目につけている。25日の初戦は強豪スペインに惜敗したが、奮闘を期待したい。ピナクルの優勝オッズで最も低い(最も優勝しそうだとされる)のはアメリカ代表で、オッズは2.8倍だ。

柔道は金メダルラッシュ?

開会式後の27日からはいよいよ柔道競技が始まり、全階級でメダルを狙う14人の日本代表選手たちが相次いで、表彰台で「君が代」を斉唱する光景が見られるだろう。

初日の男子60キロ級の永山竜樹選手は2.25倍(ウィリアム)で最有力候補。女子48キロ級の角田夏実選手は1.5倍()でライバル候補を引き離しており、初日からダブル金が予想される。先陣を切る試合のプレッシャーに打ち勝ち、幸先良いスタートを切れるか。

東京大会できょうだい金メダルとなった阿部一二三、詩両選手は28日に登場。2大会連続の同日連覇に期待が高まっている。英ブックメーカーは2人を断トツの優勝候補に挙げているのが頼もしい。

ウィリアムでは、男子66キロ級の一二三選手が1.22倍、女子52キロ級の詩選手が1.2倍。もはや賭けの対象にならないオッズで、パリでもきょうだいそろって表彰台のてっぺんで輝くか。

阿部一二三(右)と詩の両選手
阿部一二三(右)と詩の両選手=2023年5月、カタール・ドーハ

柔道はほかにも、31日の男子90キロ級の村尾三四郎選手の2.1倍(ウィリアム)、8月1日の男子100キロ級のウルフ・アロン選手の3.25倍(ウィリアム)と2位以下を引き離す優勝候補に挙げられている。

他にも複数の英ブックメーカーが、は柔道競技に出場する全ての日本人選手について、メダル獲得予想の上位に挙げており、果たしてパリでは何個メダルを獲得できるか?

スケボー、卓球などで日本にメダル期待

7月27日には各会場で本格的に競技が始まるが、序盤から日本人選手のメダルラッシュが期待される。日本の新たなお家芸となったスケートボード競技が、パリの名所であるコンコルド広場で繰り広げられる。

27日決勝の男子ストリートでは、小野寺吟雲、白井空良、堀米雄斗の3選手が出場する。ブックメーカー大手の「bet365」は26日午前5時現在、小野寺、白井両選手に2番目の5.50倍のオッズをつけ、堀米選手には3番目の6倍をつける。表彰台独占も夢ではない。

小野寺吟雲と白井空良、堀米雄斗の3選手
小野寺吟雲(中央)と白井空良(左)、堀米雄斗の3選手

28日の女子ストリート決勝では、ともに初出場となる15歳の赤間凜音と14歳の吉沢恋、東京五輪銅メダルの中山楓奈の3選手が最高峰の技を競う。ウィリアムの事前予想では26日午前5時現在、ブラジルの新星、ライサ・リール選手をオッズ3倍と優勝最有力候補にあげるが、赤間選手は4倍、吉沢選手は6.5倍、中山選手は11倍と負けてはない。東京大会では10代メダリストが誕生した「真夏の大冒険」の再現なるか。

30日にはフェンシング女子サーブル個人では日本フェンシング界の金字塔達成となるか。

個人種目で日本唯一の現役世界チャンピオンである江村美咲選手は、フェンシング3種目のうち五輪メダルと唯一縁がない「サーブル」で金メダルを目指す。

bet365は26日午前5時現在、オッズ3.50倍とし、優勝最有力候補にあげる。開会式では旗手も務めるだけに、江村選手にとってパリはかけがえのない大会になってほしいと願う。

フェンシング世界女王の江村美咲さん
フェンシング世界女王の江村美咲さん=2023年12月28日、東京都北区、伊ケ崎忍撮影

フェンシング競技では8月4日に行われる男子フルーレ団体でも金メダル予想がつけられている。ちょうと1年前にイタリアで開催された世界選手権で優勝し、波に乗る松山恭助、飯村一輝、敷根崇裕、永野雄大の4選手の日本代表チームはウィリアムが26日午前5時現在、オッズ3.50倍につけ、ライバルのイタリア代表(3.60倍)、アメリカ代表(3.75倍)より上位に挙げている。

卓球は7月30日に混合ダブルス決勝が行われる。東京大会では水谷隼、伊藤美誠のコンビがライバルの中国組を優勝して歓喜にわいたのが記憶に新しいが、パリ大会でも日本チームの連覇が期待されている。

出場するのはそれぞれ今大会男女エースの張本智和、早田ひな両選手で、ウィリアムが優勝オッズ5倍にあげる。対するライバルの中国組は1.2倍だが、パリの会場では張本選手の雄たけびと早田選手のガッツポーズをぜひみたい。

全日本卓球選手権の混合ダブルス決勝でプレーする張本智和選手と早田ひな選手
全日本卓球選手権の混合ダブルス決勝でプレーする張本智和選手(右)と早田ひな選手=2023年1月、東京体育館

卓球男子団体は15倍、女子団体は6.5倍と中国代表チームに水をあけられているものの、メダル獲得は確実視されている。

さらに、7月31日にはコンコルド広場で自転車競技の一つ、男子BMXフリースタイル・パークの決勝が行われる。出場するのは東京大会の雪辱を期す中村輪優選手。2022年アーバンサイクリング世界選手権で優勝しており、ピナクルの優勝予想は4.970倍と全体の3番目となっている。