「華城連続殺人事件」犯人のイ・チュンジェ(57)が、34年ぶりに法廷に立った。
「華城連続殺人事件」は、1986年9月から1991年4月にかけて、京畿・華城で起こった10件の殺人事件で、イ・チュンジェが真犯人とされる8番目の事件についての再審証人として2日、裁判所に出席した。
水原地方裁判所刑事12部は、2日午後、この事件の再審公判期日にイ・チュンジェを証人の身分で出席させ、審問した。
イ・チュンジェが起こした連続殺人事件はすべて公訴時効が過ぎ、イ・チュンジェは被告人ではない証人の資格で法廷に立つことになった。
裁判部は昨年9月の公判で、「(国家記録院で保管している)現場の体毛は当時付着したテープによって汚染され、30年以上保管されるなかで遺伝子(DNA)も損傷したり消失したりした。毛髪も微量なので遺伝子が不足し、明確には分からないという結果を(国立科学捜査研究院から)報告された」と述べ、イ・チュンジェを証人として呼ぶことを発表した。
8番目の事件は1988年9月16日、華城郡(現華城市)の民家でAさん(当時13歳)が性暴力を受けた後、遺体で発見された事件だ。翌年に犯人として検挙されたユンさん(53)は20年間服役し、2009年に仮釈放された。
ユンさんはイ・チュンジェの犯行自白後の昨年11月、裁判所に再審を請求した。裁判所は今年1月、再審を決定し、公判を開いている。
イ・チュンジェは1994年、忠北・清州で妻の妹を殺害した後、遺体を遺棄した疑いで捕まり、1995年7月、無期懲役の判決を宣告され、服役中だ。
(2020年11月2日付東亜日報 チャン・ヨンジェ記者)
(翻訳・成川彩)