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韓国で広がる麻薬事件の余波

東亜日報より

連日、麻薬関連ニュースが報じられている。過去にも有名人の麻薬事件はあったが、大抵、単独の事件だった。しかしながら、最近は大衆の人気を集める人物が何人も関わっていることや、事件が単純な薬物の使用にとどまらず、違法動画撮影、性暴力、捜査機関との癒着疑惑など、他の嫌疑に拡大していることなどから注目を集めている。ネット上での検索数を見ると、麻薬については今年4月が最も多いことが確認できた。この事件に関する一般の関心度が分かる。

麻薬は最近、どんな単語と共に語られているのか。3ヶ月間のブログなどネット上の文章でこの単語の関連語を見ると、1位はバーニング・サン(注:BIGBANGのV.Iが経営していたクラブ)、2位はV.Iとなっている。バーニング・サンから雪だるま式に拡大し続け、ファン・ハナ、ロバート・ハリー、パク・ユチョン(注:JYJメンバー)、チョン・ジュニョンら捜査を受けている人物たちも登場する。人名以外の単語では芸能人が当然多く、財閥も上位に入っている。芸能人と財閥3世のイメージに麻薬が含まれているようだ。

すでに述べたように、今回反響が大きくなったのは、麻薬以外の犯罪も関わっているためだ。実際、麻薬の関連語の中で、犯罪関連の単語を見ると、性暴力、暴行、賭博、性接待、性売買、強姦などが上位に入っている。単純に個人の密かな麻薬使用で終わらず、他の犯罪被害者を発生させているため、大衆の怒りが爆発したのだ。麻薬関係では、薬物、大麻、ヒロポン、コカインなどの単語が一緒に出てくる。その他、インターネット、SNSという単語が非常に多いが、これは麻薬の取引がオンラインショッピングのように手軽に行われているという内容だ。

麻薬事件に関係する大検察庁(注:日本の最高検察庁にあたる)の資料によると、検挙されたのは男性が絶対的に多いが、最近は女性の比率も20%を超えた。20代は2012年には年齢別の比率で8.3%だったが、2016年には13%を超えた。当局の持続的な取り締まりにより、毎年1万人以上の麻薬事件が摘発されている。

昨年、あるオンラインの調査で「韓国は麻薬に汚れていない国」という主張について共感するかを尋ねたところ、なんと45.9%が「共感できない」と答えた。今年初めの事件(BIGBANGVIをはじめ、一連の麻薬事件)で社会的ショックが大きかったことに鑑みれば、今再調査すれば「共感できない」比率はさらに高まるだろう。麻薬に汚染された社会という認識が広まっている。麻薬問題の解決のためには、単純に摘発するだけでなく、治療中心に転換すべきだという主張もある。しかし、芸能人の度重なる麻薬事件は、若者たちの麻薬に対する好奇心を高める可能性があり、対策を疎かにしてはならない。行き過ぎだという指摘もあるかもしれないが、芸能事務所に所属芸能人を定期的に検査する責任を負わせることや、映画やテレビ出演の際に検査を義務化することなど、検討の必要があると考える。

(2019年4月22日付東亜日報 ユン・ヒウン=オピニオンライブ世論分析センター長)

(翻訳・成川彩)