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カイロの大渋滞を乗り越えてたどり着く 金色に輝くエジプトの至宝

アフリカを旅する
エジプト考古学博物館で展示されていたスフィンクス=4月15日、エジプトの首都カイロ、石原孝撮影
エジプト考古学博物館で展示されていたスフィンクス=4月15日、エジプトの首都カイロ、石原孝撮影

アフリカ大陸でも随一の観光地エジプト。首都カイロからほど近い3大ピラミッドはもちろんお薦めですが、今回は空いた時間を利用して、ツタンカーメン王の黄金のマスクで有名な考古学博物館を訪れました。

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首都カイロにあるエジプト考古学博物館=4月15日、エジプトの首都カイロ、石原孝撮影

ツタンカーメン王は、紀元前14世紀の古代エジプト第18王朝のファラオ(王)。1922年、ほぼ未盗掘の墓が南部ルクソールの「王家の谷」で見つかり、「20世紀最大の発見」と呼ばれました。

私が泊まったホテルから博物館までの距離は5キロほど。歩くのには遠いので、スマートフォンを使って配車アプリ「Uber」を利用しました。これが、なかなか便利。目的地を博物館に設定して配車依頼をすると、5分もかからず1台の車が到着。乗り間違いがないように、手元のスマホの画面に出てくる車種情報と同じかを確認してから乗車しました。

カイロの交通事情は、お世辞にも良いとは言えません。地下鉄もありますが、渋滞が慢性化し、急な車線変更や割り込み運転は日常茶飯事。イライラした運転手のクラクションの音が至るところで響き渡ります。歩行者も突然道路を横断してくるので、油断はできません。渋滞のひどさは、ナイジェリアの経済都市ラゴスに近いものがあります。

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エジプトの首都カイロの街並み。朝夕は大通りの渋滞が激しい=4月15日、エジプトの首都カイロ、石原孝撮影

私が乗ったUberの運転手も、クラクションを鳴らしながら他の車を追い越し、無事に博物館に到着。片言の英語で、「Here(ここだよ)」と教えてくれました。支払いは事前に登録していたクレジットカードから自動的に支払われるため、運転手とのお金のやり取りは必要ありません。料金は片道26・60ポンド(約170円)と、お手頃でした。

博物館に着いたのは午前10時前。ちょうど団体客が到着するタイミングだったようで、手荷物検査の入り口は大混雑。ところが、昼前に出入り口を見てみると先ほどの行列がウソのようにガランとしていました。

2階建ての館内では、20万点を超える遺物が収蔵され、4千年前のものも多数あります。ツタンカーメン王の遺物は2階に展示。別室にあった黄金のマスクの美しさに、しばし時間を忘れて見とれてしまいました。私は仕事があったので2時間ほどで外に出ましたが、もう少し時間を取ってゆったりと見るのがお薦めです。

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ツタンカーメン王の墓から発見された遺物。3千年以上も前のものとは思えない輝きを放っている=4月15日、エジプトの首都カイロのエジプト考古学博物館、石原孝撮影

ちなみに、別室での写真撮影は禁止されていましたが、その場にいた警備員に話を聞くと、「受付のところで500ポンド払えば撮影できるよ」と言われました。

約5千点にも上るツタンカーメン王の遺物は、将来的には3大ピラミッドの近くで建設が進む「大エジプト博物館」に移され、公開される予定です。日本が建設費の一部を支援するなどし、観光客誘致の目玉として注目されています。

ただ、当初の計画ではすでに数年前に完成していたはずなのですが、エジプト政府側の資金難などで建設は遅れ気味。今のところ、来年には開館するとされていますが、どうなることやら。