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「監獄島」の異名を持つ世界遺産ロベン島でマンデラ氏の獄中生活を思う 

アフリカを旅する
ネルソン・マンデラ氏らが長年過ごした独房=3月10日、ロベン島、石原孝撮影
ネルソン・マンデラ氏らが長年過ごした独房=3月10日、ロベン島、石原孝撮影

南アフリカのケープタウンから沖合へ約10キロにある世界遺産、ロベン島。かつて「監獄島」とも呼ばれ、故ネルソン・マンデラ元大統領らアパルトヘイト(人種隔離)政策の廃止を求めた政治犯が多数収容されたことで知られている。

1996年まで監獄として使われていた場所はいま、島全体が博物館になり、観光客が毎日のように訪れている。高速船で30分ほど行くと、小島にたどり着く。そこからバスで走ると、囲いがされた墓地があった。政治犯らが収容される前、この地はハンセン病患者の隔離施設でもあったという。

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世界遺産になっているロベン島。毎日のように観光客が訪れる=3月10日、石原孝撮影

マンデラ氏は約27年にわたる獄中生活のうち、この島で約18年を過ごした。収容されていたB棟の独房は2メートル四方ほどしかなく、ゴザのような薄いシート、トイレ代わりのバケツや小さな机だけが備わっていた。

窓から見えるのは、季節感がほとんど感じられない中庭。現地ガイドによると、マンデラ氏は中庭の一角に、自伝「自由への長い道」の草稿を隠していたという。

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ロベン島の南端からは、テーブルマウンテンや高層ビルの街並みが見えた=3月10日、石原孝撮影

島内には、マンデラ氏らが過酷な肉体労働を強いられた石灰岩の採掘場所のほか、看守らの家や教会、学校もあった。島の南端からは、高層ビルやテーブルマウンテンがそびえるケープタウンの街並みも見えた。マンデラ氏も市街地の発展ぶりを見ながら、釈放される日を願ったのかもしれない。