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10年ぶりに再び走る名作ミュージカル「地下鉄1号線」

東亜日報より
婚約者を捜し、延辺から来たソンニョ(チャン・ヘミン、左から3人目)は、地下鉄1号線に乗ってIMF通貨危機当時のソウルの内幕と庶民の生活をのぞき見る=ハクチョン提供

11日午後、ソウル市鐘路区大学路ハクチョンブルー小劇場は、開演前からお祭りムードだった。韓国ミュージカルの古典とされる「地下鉄1号線」が10年ぶりに再び舞台に戻ってきたのを記念し、原作「Linie 1」の劇作家フォルカー・ルートヴィッヒと作曲家ビルガー・ハイマンを招待して除幕式を開いたためだ。ハクチョンのキム・ミンギ代表と「地下鉄1号線」出身の俳優ソル・ギョング、キム・ユンソク、チャン・ヒョンソンらが参席した。彼らは除幕式に続き、公演も共に観覧し、再び走る「地下鉄1号線」を応援した。

久しぶりの公演だが、作品が持つ物語の力は、依然として強い。地下鉄車内の千差万別のエピソードは、IMF通貨危機の当時も今も、大きく変わらない。子どもたちをぞろぞろ連れて地下鉄に乗る夫婦、傷ついて不良化した女子高校生、非常勤講師として学校を渡り歩く男性、反対方向に乗ってしまった平凡なサラリーマン…、互いに無関心な様子で新聞をのぞき、肩をかすって通り過ぎるが、みなそれぞれの事情と人生の重みを抱え、暗い線路の上を一緒に走る。両親や社会に捨てられ、疎外された者たちの寂しい人生が主軸だが、劇は終始一貫、愉快で温かい視線で彼らを見つめる。

特筆すべきは音楽だ。5人組バンドが劇の間中生演奏を聴かせてくれる。今年、南北首脳会談の際に音楽監督を務めたチョン・ジェイルが編曲し、新たな感覚が加わった。ただ、バンドの音響のため、俳優たちの歌声が聴こえにくい部分は惜しかった。

この日、ハクチョン出身の俳優たちが最後まで客席を離れず、歓声と激励の拍手を誘導して雰囲気を盛り立てた。キム・ユンソクは「10年ぶりの公演だが、地下鉄は依然、市民にとって身近な交通機関で、その中の人生は変わらない。南北統一後も公演がずっと続けばうれしい」と話した。チャン・ヒョンソンもやはり、「過去の話ではあるが、普遍的な感性で受け取れる部分があり、最近の観客にも十分共感を得られると思う。再演が始まったばかりなので、力いっぱい走っていけるよう、応援してもらいたい」と話した。

「地下鉄1号線」を通して見る1990年代の通貨危機の頃のソウルは、熱望と挫折、失敗の詰まった過去の空間というだけでなく、今私たちがどこまで来ているのかを見せてくれる現在の空間でもある。その空間を貫くのは、過去も今も地下鉄だ。劇の最後、ソウル駅のホームレスたちが「我々を乗せてくれるのは地下鉄しかない」と言う響きは、それゆえ今もずっしりと重い。12月31日まで。6万ウォン。

(2018年9月17日付東亜日報 パク・ソンヒ記者)
(翻訳・成川彩)