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韓流アイドルの自宅で「非婚式」 本心の結婚観は……

現地発 韓国エンタメ事情
司会を務めるキム・ドンワンさん=tvN「外界通信」より
司会を務めるキム・ドンワンさん=tvN「外界通信」より

先日、SHINHWA(シンファ)メンバーのキム・ドンワンさんのお宅に呼ばれ、「非婚式」に参加してきた。最近、韓国では「結婚しません」と非婚を宣言する非婚式が増えているという。キムさんは独身だが、結婚する気がないわけではない。今回の非婚式はテレビの演出だ。

私も個人的に呼ばれたわけでなく、テレビの出演者としての参加だった。7月から、キムさんが司会を務める韓国のテレビ番組「外界通信」に出演している。外国人記者の討論番組で、中国やドイツ、カナダ、英国の記者らとともに週1回、5~6時間の熱い討論を繰り広げる。が、放送は1時間。悲しいほど編集でカットされる。普段は放送局tvNのソウルのスタジオで収録するが、今回は特別、キムさんの家で収録した。

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キム・ドンワンさん宅で「非婚」について語り合う外国人記者ら=tvN「外界通信」より

午前6時集合で、ソウルを出発。1時間半ほどバスに揺られ、目を覚ますと、けっこうな田舎の一軒家。辺りは農家が多く、キムさん宅のすぐそばを牛が歩いていた。現役のアイドルとは思えない、悠々自適な環境だ。そういえば、Fin.K.L(ピンクル)メンバーのイ・ヒョリも済州島に移住し、自宅を民泊にして宿泊客との交流を公開するテレビ番組「ヒョリの民泊」が人気だ。アイドルの田舎暮らしがはやっているらしい。

シンファは1998年デビューの男性6人グループで、日本でK-POPが本格的にブームになる以前から韓国のトップアイドルだった。ヒットしては消えていくグループが多い中、息長く韓国内外で愛され続けている。ドラマやバラエティーにもよく出ていて、日本でいえば、解散してしまったが、SMAPのような存在。2002年に初めて韓国に留学した私にとっても、勝手に「お兄さん」的な親しみを感じていた。顔合わせの時、司会がキムさんと知らず、知り合いと思って声をかけそうになった。

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二人で庭で撮った写真=ガーデンパーティーで乾杯するキム・ドンワンさん(右)と著者

日本でも未婚、晩婚が増えているが、韓国も同様。非婚を選択するのは本人の自由だと思うが、特に近年は若者の就業が厳しくなっており、結婚願望があってもできない現実もある。韓国は日本と似た道をたどることが多く、「今の日本は10年後の韓国」とも言われる。例えば、一人で食事をする文化。10年前の韓国では、「一人で食べるぐらいなら、がまんした方がまし」という雰囲気だった。私自身、日本では平気でカフェもレストランも一人で入るが、韓国では人目が気になって入れなかった。最近は韓国でも一人で食事をするのが当たり前になってきた。コンビニのラインナップもお弁当などが充実してきて、日本に近づいている。ますます非婚化が進みそうだ。

キムさんの「非婚式」は、テレビ用のため、簡単に家の中を見学し、プレゼントを渡して終わり。壁に「SELF WEDDING」の文字が飾られたリビングで討論開始。おいしそうな料理が並んだテーブルで、「食べながら話していい」と言われたものの、話についていくのに精いっぱいで、まったく手が出なかった。収録後のガーデンパーティーで、ようやくありつけた。カメラが回ってようが、回ってまいが、まったく変わらない気さくなお兄さんのキムさんに、結婚について本当のところを聞いてみた。結婚願望がないわけではないが、ファンから「結婚しないで」という手紙をもらうことも多いそう。アイドルゆえの悩みということか。