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国際男性デーの起源はアメリカ?トリニダード・トバゴの学者が提唱して11月19日に

LifeStyle 更新日: 公開日:
国際男性デーに合わせ、イギリスの王立裁判所前でデモをする男性たち
国際男性デーに合わせ、イギリスの王立裁判所前でデモをする男性たち。男性による女性への暴力について適切な司法手続きが取られるよう要求した=2021年11月19日、ロンドン、Loredana Sangiuliano / SOPA Imag via Reuters

11月19日は「国際男性デー」。男性の生きづらさや心身の健康、ジェンダー平等などを考える日だ。記念日ができたいきさつは何だったのか。

国際男性デーの普及活動などをしていたインターネットのサイト(現在は閉鎖)によると、国際男性デーの設立を求める声は1960年代からあったが、世界的な動きとなったのは1990年代になってからだという。

男性学を専門とするアメリカの大学教授の主導で、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアでイベントが開かれるなどの活動が始まった。

この頃、国際男性デー関連イベントは2月に開かれていたが、1999年にトリニダード・トバゴで労働組合やジェンダーを研究するジェローム・ティロクシン博士が新たに11月19日を国際男性デーにするよう提唱したのをきっかけに、それが次第に定着するようになった。

国際男性デーについて語るジェローム・ティロクシン博士=vimeo

少なくとも初期の主導者たちは国際女性デー(3月8日)に対抗するために記念日の設立を目指したのではなく、あくまで男性が経験する問題点について浮き彫りにすることを目的としていたという。

国連が認定する国際デーではないものの、国連は2020年、Twitter(現X)の公式アカウントで国際男性デーを祝う投稿をしている。

国際的な活動組織は、以下の六つを活動の目標としたという。

  1. 映画スターやスポーツマンだけでなく、真面目にしっかりと生きている労働者たちのポジティブな男性のロールモデルを推奨する
  2. 社会やコミュニティ、家族、結婚、育児、環境に対する男性のポジティブな貢献を祝う
  3. 男性の社会的、感情的、肉体的、精神的な健康と幸福に光を当てる
  4. 社会サービスや社会における振る舞いや社会からの期待、法律などの分野における男性への差別を浮き彫りにする
  5. 男女関係を改善し、ジェンダー平等を推進する
  6. 人々が安全で自らのポテンシャルを発揮できるような、安全でよりよい世界をつくる

オーストラリアで国際男性デーの普及活動に取り組む団体は、2023年に力を入れるテーマとして「男性の自殺をゼロにする」ことを掲げている