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ポーランドのレバンドフスキ選手、ワールドカップでウクライナ腕章を着用か 両国の絆

World Now 更新日: 公開日:
サッカー・ワールドカップロシア大会で、日本戦に向けて調整するポーランドのレバンドフスキ選手
サッカー・ワールドカップロシア大会で、日本戦に向けて調整するポーランドのレバンドフスキ選手=2018年6月、ロシア・ボルゴグラード、関田航撮影

ウクライナのレジェンドから託される

「この腕章が意味することは明確だ。すなわちそれは、隣人、ウクライナの人たちを助ける力だ」

9月。レバンドフスキ選手はワルシャワの国立競技場でそう報道陣に語った。手にはウクライナのシンボルカラー青と黄色からなる腕章が握られていた。アメリカのスポーツ系メディア「Around the Rings」が報じた。

その隣では、ウクライナの元サッカー選手、アンドリー・シェフチェンコさんがいた。腕章はこの直前、シェフチェンコさんがレバンドフスキ選手に手渡していた。シェフチェンコさんは報道陣に次のように語った。

「ロベルトが我が国に対してやってくれたことすべてに感謝したい。この腕章はウクライナにとっての誇りや力、愛着のようなものだ」

レバンドフスキ選手と、腕章を手渡したシェフチェンコさん=ガーディアン・スポーツのYouTubeチャンネルより

レバンドフスキ選手は、ロシア軍に侵攻されているウクライナとの連帯を強く訴えてきたアスリートの一人で、ロシア代表との試合をボイコットすることも呼びかけてきた。

ポーランドはウクライナの隣国で、侵攻後、難を逃れようとするウクライナの避難民たちがたくさんやってきた。

ポーランド国境に向かう人たち
ポーランド国境に向かう人たち=2022年2月26日午前、ウクライナ西部・シェヒニ近郊、遠藤啓生撮影

歴史的にも、ポーランドは第2次世界大戦時、ロシアの前身ソ連から侵攻されたこともある。そんな経緯もあり、ポーランドではレバンドフスキ選手のようにウクライナ人への連帯を訴える人は多いとみられる。

レバンドフスキ選手のツイート。「ウクライナカラーをワールドカップに持っていくことは名誉だ」などとしている

ウクライナは今回、4大会ぶり2回目の出場をかけてヨーロッパ予選に臨んだが、6月にあったウェールズとのプレーオフで敗れ、出場を逃した。ロシア軍によるウクライナ侵攻が続く中での試合だった。

レバンドフスキ選手は託された腕章を本大会で身につける意向を表明してきた。実現すれば、ウクライナの人たちの思いも背負ってプレーすることになる。

その初戦の相手は強豪メキシコだ。試合は11月22日午後7時(日本時間23日午前1時)にキックオフとなる。