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トランプ大統領が自由時間に何をしているかは明白だ

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ホワイトハウスで、デスクを前に座るトランプ大統領=Reuters

“It's obvious what Trump is doing during his Executive Time"

2月4日付 ワシントン・ポスト紙

2月にトランプ大統領の最近の51日間のスケジュールがマスコミに漏れ、実際に大統領が何をしているのかをめぐってto-do(騒動)があった。というのも活動時間の60%が「Executive Time」とされていたからだ。

Executive Time」とはホワイトハウスのスタッフが作った言葉で、自由時間を示している。要するに、トランプが主にホワイトハウスの執務室ではなく、レジデンスでテレビを見たり、ツイートをしたり、電話で友人と話したり、impromptu(事前に計画されていなかった)打ち合わせをしたり、たまに何かを読んだりする時間だ、とこの記事を書いたコラムニストは言う。スケジュールには書かれていないが、その多くは多分、バスローブ姿だったと想像できる。大統領の執務の中心とされる政策立案やlegislative strategy(議会対策)、ビデオ撮影は、合わせても約15%だけだった。

スケジュール漏洩について大統領執務室長はis deeply aggrieved(悲嘆に暮れ)、彼女はその後、トランプが「近年の歴史上、誰よりも国民のために勤勉に働いている」とツイートした。

1日7時間も自由時間があったとされる日もあるのに、そんな発言をよくできるものだと私は感じる。トランプのidleness(怠慢さ)が目立つと怒っているアメリカ人は少なくない。しかしコラムニストはむしろ、このニュースをrejoice(喜ぶ)べきだと言う。トランプの政策や行動は害や混乱を生むことが多く、彼が何もしていないということはwelcome reprieve(歓迎されるべき一時的な救済、猶予)だというのだ。

テレビを見ていたとしても、そんな長時間は疲れるだろう。では実際にトランプは何をしているのか。コラムニストは、美容に使っていると推測する。髪を乾かすのに1時間かかることは大統領本人も認めている。さらにextensive(徹底的)に、くしでとかしてヘアスプレーをかける。(日焼けしたような肌色にする)セルフ・タンニング・クリームをつけて数時間待つことも必要だという。

このニュースを知って面白いコメントをツイートする人が多くいたが、私が最も気に入ったのは、日焼けサロンを開いたら店名をExecutive Timeにするというもの。推測されているトランプの行いにぴったりなネーミングだと思う。