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アフリカでサッカーが熱いのは、夢を運んでくれるから

アフリカを旅する
南スーダンの首都ジュバ近郊にある避難民キャンプ。写真撮影をしていると、サッカーボールを持った子どもたちが寄ってきた=2017年12月、石原孝撮影
南スーダンの首都ジュバ近郊にある避難民キャンプ。写真撮影をしていると、サッカーボールを持った子どもたちが寄ってきた=2017年12月、石原孝撮影

アフリカ各国に出張で行くと、決まって聞く質問があります。「一番人気のあるスポーツは何?」

だいたいは「サッカー」との返答がきます。国によって陸上やラグビー、レスリングも人気ですが、どの国でもサッカー熱は高いと感じます。

南スーダンの避難民キャンプや、イスラム過激派がテロ事件を繰り返すナイジェリア北東部では、サッカーボールを蹴っている子どもたちや、ユニホームを普段着として着ている人の姿を何度も見かけました。

週末にテレビ付きのレストランに入ると、40代くらいの男性たちがイングランドやスペインリーグのサッカー中継に夢中になっていることも。試合観戦が終わってからでないと、取材に応じられないと言われたこともあります。

アフリカ西部のリベリアでは、イタリアなどで活躍した元サッカー選手のジョージ・ウェア氏が今年1月、リベリアの大統領に就任しました。これまでは政治経験の少なさなどを批判されてきましたが、圧倒的な知名度をいかして大統領選を勝ち抜きました。

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現役時代は「リベリアの怪人」と呼ばれた元サッカー選手のジョージ・ウェア氏。貧困に苦しむ国民からの期待は大きい=1月、リベリアの首都モンロビア、石原孝撮影

欧州を目指す移民や難民が集まるニジェールでは、欧州サッカーリーグでのプレーを夢見るナイジェリア人の男性に出会いました。目的地は、友人がいるイタリア。サハラ砂漠を日本製の四輪駆動車で越え、地中海をボートで渡る密入国です。「母国に満足できる仕事はない。サッカー選手として成功し、家族を養いたい」と語ってくれました。

貧困層も多いアフリカ諸国。サッカーは、「お金持ちになりたい」「成功したい」と願う若者の夢をかなえてくれる、かもしれない身近なスポーツなのです。 

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欧州でサッカー選手になる夢を持つナイジェリア人の移民=9月、ニジェールのアガデス近郊、石原孝撮影