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ナイジェリアのマーケットの活気と混沌 緊張感は発熱モノ

アフリカを旅する
ナイジェリア・最大都市のラゴスのマーケット。人混みが激しかった=2017年11月、石原孝撮影
ナイジェリア・最大都市のラゴスのマーケット。人混みが激しかった=2017年11月、石原孝撮影

アフリカ各国に出張すると、地元の人が訪れるマーケットやスーパーマーケットに立ち寄るようにしています。物価の相場を知ることができますし、現地の人との会話やその土地ならではの食品やお土産などの発見も楽しみの一つです。

インド系住民が多い南アフリカのダーバンでは、「Hell Fire(地獄の火)」と書かれた香辛料をマーケットで見つけました。さすがに試してみる勇気はありませんでしたが…。

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インド系住民が多い南アフリカのダーバンにあるマーケットでは、香辛料が売られていた。よく見ると、「Hell Fire(地獄の火)」と書かれた香辛料も=1月、石原孝撮影

これまでにアフリカ17カ国を訪れ、一番衝撃を受けたのがナイジェリアの最大都市ラゴスにあるマーケット。地元の雑誌記者と一緒に行ったのですが、とにかく人が多くて、歩行者天国かと思ったらバイクタクシーなどもひっきりなしに通り、そして暑い。「混沌」という言葉がぴったりの場所でした。

洋服や果物、肉、魚、お菓子など、商品は様々。お店の人は「数年前の景気が良い時はもっと人が多くて歩けないほどだった」と言っていました。混雑ぶりを利用したスリも多いらしく、リュックを前に抱えて歩きました。

スリの被害には遭わなかったのですが、前から歩いてきた牛が突然、私の目の前にいた女性に頭から突っ込んでいく瞬間を目撃。幸い、女性にけがはなさそうでしたが、しばらくぼうぜんとしてしまいました。

マーケット内で写真を撮っていても、近くにいた若者から5回くらい、「金をよこせ」「誰の許可を取っているんだ」と怒鳴られました。後ろから走ってきた男性に、ペットボトルでたたかれそうにもなりました。「冗談でやっているだけだよ」と同行の記者は笑っていましたが。

30度以上の炎天下でマーケットを何時間も歩き回り、その日のうちに飛行機で南アフリカまで戻ったのですが、翌日には38度以上の高熱にうなされました。緊張で疲れがたまっていたのかもしれません。

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リベリアの首都モンロビアのマーケットで頭にジュースを載せて客を探す女性=1月、石原孝撮影

ラゴスの現在の人口は約2千万人で、東京都の約1400万よりも多くなっています。ナイジェリア全体では2億人近くに上り、30年後には倍増して世界3位の人口大国になると予測されています。

今後の人口増加でラゴスのマーケットもさらに混雑するかもしれません。いつか再訪した時は、今度こそ余裕を持って歩けるように、もっと取材経験を積んでおこうと思っています。