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ウガンダで会った母親は「生んだ子どもは40人以上」と言った

アフリカを旅する
イスラム過激派に親を殺害されるなどした子どもが通う学校の児童=3月、石原孝撮影
イスラム過激派に親を殺害されるなどした子どもが通う学校の児童=3月、石原孝撮影

38人の子どもを産んだ女性がいる--。そんな話をケニア人助手に聞いたのは、赴任したばかりの昨年9月でした。

赴任前からアフリカの人口問題を取材したいとは思っていたのですが、一人の女性がそんなに産むのが可能なのか、最初は半信半疑でした。モヤモヤを解消しようと、実際に会いに行くことに。彼女の家は、ウガンダの首都カンパラから北東に約45㌔離れたカビンビリ近郊にありました。

昨年10月中旬、車で現地に行くと、マリアム・ナバタンジさんと1歳~20代前半の子どもたち約20人が出迎えてくれました。

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38人の子どもがいるというマリアム・ナバタンジさん一家。夫は別のところで暮らしているという=2017年10月、ウガンダのカビンビリ近郊、石原孝撮影

ナバタンジさんは自分の生年月日が分からず、1980年前後に生まれたとのことなので約38歳。ちなみに、アフリカの人々、特に生活が苦しいエリアで取材をすると、自分の誕生日を分からない人によく出くわします。

ナバタンジさんは、12歳ごろに20歳以上年上の男性と結婚するよう実父に命令され、その後、四つ子や三つ子を出産。「40人以上生んだが、何人かは亡くなった」と説明しました。

近隣の住民の証言なども含めると、彼女の子どもなのは間違いなさそうです。ただ、子どもたちの多くは教育費の未払いで学校に行けず、料理や洗濯、薪拾いをしていました。「本当は行かせたいけど、稼ぎがほとんどないから」と母親としての責任を感じているようでした。

ウガンダ以外にも、ナイジェリアやコンゴ民主共和国など、人口の急増が続くアフリカの国は数多くあります。

アフリカ諸国で人口が増加する理由は様々です。10代で結婚・出産する女性が多い地域や、一夫多妻制がある国も少なくありません。女性の「役割」は家事や育児という家庭の姿も何度も見てきました。避妊薬の普及がなかなか進んでいない事情も背景にあります。

市場規模の拡大という面で見ると期待は高まりますが、教育や雇用の確保などの課題を解決できるかも、今後のアフリカの鍵を握りそうです。