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データを消されても、消されても……アフリカを撮りまくる!

アフリカを旅する 更新日: 公開日:
ナイジェリア北東部の都市マイドゥグリにある学校の児童たち。イスラム過激派ボコ・ハラムの戦闘員の子どもと、戦闘員に親を殺害された子どもが一緒に通っているユニークな学校だ=2018年3月、石原孝撮影

アフリカと聞いて、どんな印象を持つでしょうか?

貧困や飢餓で苦しむ子どもたち、紛争地が多くて危険、とにかく遠い、野生動物の宝庫、人口が急増している――。そのどれも合っていますし、一面しか捉えていないとも言えます。

特派員になる前に訪れたサハラ砂漠。寝袋を敷いて一夜を明かした=2014年7月、石原孝撮影

アフリカには、50カ国以上の国があります。紛争やテロ事件に苦しむ南スーダンやナイジェリア、ゾウやキリンなどの動物を目当てに多くの観光客が訪れるケニアやタンザニア、モーリシャスのようなリゾート地もあります。

アフリカ大陸の面積は、中国と米国、インドを足してもお釣りがくるほど広大です。言語もスワヒリ語といった現地の言葉から英語、フランス語、アラビア語、ポルトガル語などが使われています。

私は昨年8月中旬、アフリカ大陸の最南端にある南アフリカのヨハネスブルク支局に赴任しました。これまでに13カ国を訪れ、印象に残った景色や食事、現地で暮らす人々の写真を撮ってきました。

37年にわたって国を率いたジンバブエのムガベ前大統領の辞任を喜ぶ市民ら。「自由だ」「独立だ」と叫ぶ人もいた=2017年11月、石原孝撮影

政情不安などの影響で、一眼レフで撮影するのが難しい国や地域も少なくありません。写真を撮られるのを嫌がる人も多く、撮影していたらいきなり怒鳴られたり、賄賂を求められたりといったトラブルになったことも何度もあります。取材許可証を持っているのに、「関係ない」と言われてデータを消されたことも。仕方ないので、スマートフォンで急いで撮ろうとして、見返したらピントが合っていなかったことも数え切れません。

腕に自信があるわけではありませんが、ちょっとでもアフリカについて興味を持ってもらえるよう、各地で撮った写真を紹介していきます。