■私も50歳でミュージカル初挑戦! 清々しい気持ち
こんにちは!
お便り読ませていただきました。
私までワクワクしてきました。
新しいことに挑戦するのは冒険であり、もちろんいくつか引っ掛かること、気になることってどうしてもありますね。
読んでいて、とても自信に溢(あふ)れていて、明るい人柄に私まで惹(ひ)かれました。
きっとこれは申し込んだら受かりますね。
引っ掛かるポイントとしては大きく2つ、収入が減ることと家族との時間が減ることですね。
収入については、旦那様がしっかり働いているみたいなので、そこは大丈夫でしょう。
多くの方はやはり生きるためのお金が大きな問題になることが多いので、そこは安心できることに感謝を。
お子さんが何歳か書いてなかったけど、例えば新しい仕事のために引っ越しをするとかは可能でしょうか。
でももしお子さんたちが学校に通っていたらそれも大変でしょうから、とても難しい選択ですね。
うまく自分の夢と家族との関係を平等にできると一番ですが、なかなかそうはいかないかも。
でも挑戦したい仕事の内容をこっそり聞きましたが、とても夢のある仕事、そして未来のためにもつながる重要な職業ですね。
よく考えたら今年の私の状況に少しだけ似てます。
内容は全然違いますけどね(笑)。
私は50歳になって初めてミュージカルをやりました。
映画コメンテーターとしてもタレントとしても、とても良いペースで仕事をさせていただいていますが、新しいことを始めたくて。
でもお稽古などで他の仕事ができない、夜はいつも遅いなど、本業の映画を見る時間があるのか、いろいろ考えました。
でもミュージカルへの夢を捨てることができず、私は思い切って挑戦しました。
そして挑戦したことへの達成感と得た経験が、今、私の大きな自信になって、とても清々(すがすが)しい気持ちです。
だから私は夢を叶えてほしいと思っています。
でも悩むのもよくわかります。
■一生懸命な2人の主人公。勇気と行動力をもらえる映画
『ジュリー&ジュリア』という映画では、1960年代と現代がうまく交差していて、2人の主人公は一生懸命、何かを成し遂げようとして頑張っています。
この1本から少しでも勇気と行動力、原動力をもらえたら嬉(うれ)しい。
2人の名女優が出ています。
メリル・ストリープとエイミー・アダムス。
メリル・ストリープ演じるジュリアはアメリカの普通の主婦、でもパリに住んでいます。
食べることが大好きで、何かをやりたくて、思い切って料理学校に通います。
あの時代はまだシェフと言えば男性でした。
最初は変な目で見られていましたが、ジュリアの思いっきり陽気、そして勇気のある、ちょっぴりコミカルな行動が認められて、人気の料理研究家になりました。
今までコールセンターで働いていた、現代に生きるジュリーは、その出版した本を見て、ジュリアが作った料理を1年かけて作ってブログで公開することにした。
今まで何をやっても続かなかったけど……。
もちろん今回も葛藤しながら、失敗しながら、悩みながら、嫌になって床に寝転がりながらがんばりました。
やりたいことが見つかったからって、すぐに成功するとは限りません。
どんな道にもたくさんの壁があって、それにぶつかっていることは前に進んでいる証拠です。
でもこの映画を見て思ったのは、好きなことをやっている人は輝いている、ということ。
そして家族との関係も良くなります。
そんなことをふと思いました。
料理はもちろんですが、インテリア、そしてその時代ならではのファッションも見どころです。
■聞くのはタダ。新しい扉を開けてみては?
ぴったりあなたの悩みには当てはまってないかもしれませんが、どんな道を選んでもたくさんの努力をしなければいけないというのは当たり前のことです。
その覚悟があれば大丈夫です。
あなたはきっとそれを分かっているでしょう。
こちらまでワクワクするようなあなたの将来の夢を応援したい。
向いていると思いますし、今こういう気持ちになっているということは、やはり本当に好きだということです。
どうでもいいことでしたら、特に気にしないし!
でしょ?(笑)
今回の一番の引っ掛かるポイントって、意外と「今の仕事にも満足している」ということではないでしょうか?
今の仕事に不満があればきっとパッと転職するでしょう。
あなたは本当に恵まれた人だと思います。
ちょっとうらやましいくらいの良いお悩み。
旦那さんは何て言ってるんですか?
私でしたら一回どんな条件があるのかを聞きます。
聞くのはタダでしょ。
もしかしたら、今悩んでいることをすぐに解決できるかもしれません。
一回新しい扉を開けてみてはいかがでしょうか。
(朝日新聞社の経済メディア『bizble』から転載しました)