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韓ドラは「サブナムジュ」が熱い 主役よりサブキャラにはまる人たち

World Now 更新日: 公開日:
サブナムジュ(サブキャラクターの男性)として注目されたキム・ジウン役のキム・ソンチョル=Netflixシリーズ『その年、私たちは』独占配信中

いまサブナムジュの存在感が話題になっているのが、Netflixで日韓同時に配信されているドラマ『その年、私たちは』。物語の主人公は、高校時代に撮影したドキュメンタリーが人気を集めたことをきっかけに、10年ぶりに一緒にカメラの前に立った元恋人同士のチェ・ウン(演じるのはチェ・ウシク)とクク・ヨンス(キム・ダミ)。サブナムジュは、俳優のキム・ソンチョルさんが演じる同級生でテレビプロデューサーのキム・ジウンだ。大人になったウンとヨンスの撮影を担当することになったのだが、実はずっと、ひそかにヨンスを思い続けていて……。

ああ、んもう! とここでファンなら声を上げてしまうほど、そのさりげなく、いや、あからさまにヨンスを見つめる一途なまなざし。なぜこれほどの思いがヨンスには通じないのか?と見る人をやきもきさせ、目が離せなくなってしまう。

主人公のクク・ヨンス(右)とチェ・ウン=Netflixシリーズ『その年、私たちは』独占配信中

このほか韓国ドラマでは、『わかっていても』のヤン・ドヒョク(チェ・ジョンヒョプ)など、ファンによって様々な「推し」のサブナムジュがいるようだ。

韓国ドラマに限らず、サブキャラには魅力的な人が多い。主役がくそまじめならサブはおっちょこちょい、恋愛下手ならモテ、豊かなら貧しい、と対照的に描かれることが多い。そして時折見せるギャップに見る者は萌(も)える。日本では2021年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で、ジャニーズの人気アイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉さんが演じた主人公の幼なじみ、りょーちん(及川亮)が好例だろう。こんなに魅力にあふれた人なのにドラマという人生の「主役」にはなれない。そこに私たちは、ちくっとする胸の痛みとともに、激しい共感を覚えるのだろう。(鈴木暁子)