日本接近の台風16号は「タンポポ」？　プリン、孫悟空、ウサギ…台風に「アジア名」

台風は毎年1月1日以降、早く発生した順番に1号、2号と番号を付ける。それと同時に付けられるのがアジア名だ。

アジア名は元々、ハリケーンのようにアメリカが英語の人名を付けていた。2000年からは、アジアの人たちがより台風への関心を寄せ、防災意識を高めるなどの効果を狙ってアジア名が付けられるようになった。

日本を含む14のアジア太平洋地域の国・地域でつくる「台風委員会」が作成した名前のリストから発生した順に名前を割り振っていく。

リストには14カ国・地域がそれぞれ10個ずつ考案した名前計140個が載っており、140番目まで名付け終えたら、1番の名前に戻る仕組みだ。気象庁によると、1年間で発生する台風の平均は約25個のため、5、6年でリストが一巡することになるという。

現在、日本に接近している台風16号はミンドゥルで、リストの101番目の名前だ。

各国とも名前の由来がまちまちで、例えば日本は台風が自然現象で天空のイメージと重なり、かつ中立的であるとして「ヤギ」「コト」などといった星座名を由来とした名前を挙げた。

ただ、「ウサギ」や「トカゲ」も入っており、大災害をもたらすことがある台風のイメージとは違った印象を与えるものもある。トカゲについては2004年10月、日本に大きな被害をもたらした台風23号に名付けられた。当時は「トカゲ台風が接近」などと注目された。

イメージが違うという点では、韓国が命名した「ケーミー（アリの意味）」や、中国による「ウーコン（孫悟空の意味）」、マカオ命名の「ベビンカ（プリンの意味）」などユニークなものもある。

140個の名前は別表の通り。

※気象庁の公式サイトから作成