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ワクチン接種、仕事で準備しておくべき五つのこと 副反応経験者からの伝言

働くママのシリコンバレー通信
イラスト:tanomakiko
イラスト:tanomakiko

私が接種したのは、モデルナ製のワクチンでした。1回目は4月22日、2回目はその4週間後の5月20日にそれぞれ注射しました。

ちなみに1回目と2回目の間隔はワクチンによって違い、モデルナ製は4週間、ファイザー製は3週間です。ジョンソン・エンド・ジョンソン製は1回接種です。

さて、知人の多くはファイザー製を選択したので、私より1週間早く2回目を接種しました。そこで彼らに感想を聞いたところ、散々聞かされたのが「The second dose is no joke.」という言葉でした。

「2回目は冗談なく大変」という意味で、「I still haven't been able to get out of bed.(まだベットから出られません)」と言う同僚も相次ぎました。

そのため、私はちょっとドキドキしながら2回目に臨んだのです。心と生活周りの準備を整えて。

すると、どうでしょう。「くる、くる、くる、きたー!」。まるでシナリオがあったかのように、知人たちと同じように自分の体が弱っていきました。

接種直後の数時間は何の不調もなく仕事をこなしていましたが、その後ほどなくして注射を打った左腕がはれて痛くなりました(ですので、利き手に打つのはおすすめしません)。

そして約4時間後。倦怠感が襲ってきたので早々に就寝しましたが、翌日、朝一でどうしても外せない、しかも久しぶりにビデオではなく対面のミーティングがありました。

スターバックスの屋外席で30分ほど相手の方とお話ししましたが、途中から身体中ふしぶしの痛みが増してきて、「ああ、早く帰って横になりたい」と思うように。

微熱も出ていたので、イブプロフェンを飲んで寝ることにしました。まるで風邪のような症状でしたが、幸い翌日には完全に快復しました。

病気というのはある日突然やってくるものだと思いますが、コロナの副反応については予言が的中したという感覚に近く、その意味では人生で初めての経験でした。

モデルナ製の方が副反応の発生頻度が高いというデータがありますが、周りの人の様子を見る限り、違いはなく、ファイザー製のワクチンを接種した人でも程度の差はあれ、ほぼなんらかの反応が出て1、2日寝込んですっきり治る、というパターンが多かったです。

中には、少し眠くなった程度で何の影響もなかった人もいます。私の夫もそうだったのですが、そういう人は私の周りではまれで、ラッキーなぐらいです。

もちろん、副反応は個人差があるでしょうし、シビアなケースが起きるのは非常にまれだと言われています。シニア世代の方が副反応が多少、少ないとも言われていますよね。

そうした一般的な情報は、メディアや製薬会社が発表している臨床試験結果のデータなどを参照して下さい。今回の話はあくまで私とその周囲の、一つの体験談ということで受け止めて頂ければ幸いです。

さて、接種を終えて、私なりの「おすすめ」を以下にまとめてみました。

    1. 仕事や学校に支障がでるのを避けるため、可能であれば、特に2回目の接種は金曜日など休みの前に予約する
    2. それが難しい場合は、次の日はミーティングの予定を終日入れない
    3. 周りの人にも自分の接種日がわかるよう、組織やグループで共有しているスケジュールに入れておき、翌日は予定を入れないようにする。同時に、同僚やチームメンバーが接種の翌日、出勤できない可能性も想定しておく
    4. 「夫婦共倒れ」になるのを防ぐため、特にお子さんや高齢者のお世話をしている場合は、同じ日の摂取を避ける
    5. 腕が上がらないくらい痛むことがあるので、腕を使う作業は早めに済ませておく
金曜日の仕事帰りにアウトドアダイニングでビールを楽しむ人々。人数制限はあるものの屋内での飲食ができるようになりましたが、コロナ禍以降、駐車スペースなどにテーブルを出して営業する店舗が増えました=カリフォルニア州シリコンバレー
金曜日の仕事帰りにアウトドアダイニングでビールを楽しむ人々。人数制限はあるものの屋内での飲食ができるようになりましたが、コロナ禍以降、駐車スペースなどにテーブルを出して営業する店舗が増えました=カリフォルニア州シリコンバレー

子どもの間でワクチンハラスメント?

サンフランシスコやシリコンバレーにあるほとんどのカウンティ(郡)では、12歳以上で少なくとも1回ワクチンを接種した割合が75~80%程度まで達しました。

カリフォルニアの場合、各年齢グループの予約が開始された直後は混乱したものの、解消後は接種率は急激に上がりました。

日本も政府のスケジュール通りに進めば、ワクチン接種は急速に進むのではないかと思っています。

シリコンバレーでは、接種会場も減る傾向にあり、周りの16歳以上の人たちはすでに2回目を終えています。「ワクチン接種しましたか?」という時候の挨拶を交わすこともなくなりました。

一方で、12~15歳の人たち向けの接種は、ファイザー製に限って最近始まったばかりなので、2回目を済ませていない子どもたちが多くいます。なので、彼らの間ではまだ、「もう受けた?いつ受ける?どうだった?」という会話が出るようです。

ちなみに6年生は11歳と12歳が混在している学年で、11歳の知り合いのお子さんは接種していないことを友人からなじられ、母親に「なんで僕をもう少し早く産んでくれなかったの?」と訴えたそうです。

子どもの中でこのような「ワクチンハラスメント」みたいなことが起こるのも、接種の割合が全米でも飛び抜けて高いシリコンバレーならではの事態なのかもしれません。

一年遅れで開かれた小学校の卒業パーティ。日曜日の夕方、公園で生徒と保護者、先生が一緒にゲームを楽しんだり、卒業アルバムにそれぞれサインし合ったりしました。昨年6月の卒業式と関連イベントはコロナ禍で全て中止になり、オンラインで先生が祝辞を述べたり、スライドショーを観賞したりするだけでした=カリフォルニア州シリコンバレー
一年遅れで開かれた小学校の卒業パーティ。日曜日の夕方、公園で生徒と保護者、先生が一緒にゲームを楽しんだり、卒業アルバムにそれぞれサインし合ったりしました。昨年6月の卒業式と関連イベントはコロナ禍で全て中止になり、オンラインで先生が祝辞を述べたり、スライドショーを観賞したりするだけでした=カリフォルニア州シリコンバレー

ちなみにシリコンバレーの少なくとも1回ワクチンを接種した接人口は7割から8割でカリフォルニア全体では58%、都市部では例えばマンハッタンでは63%です。一方、ミシシッピー州やアラバマ州では35%前後に留まっています。

ともあれ、無事ワクチンを接種できたわけですが、変異株に有効なのか、副反応は長期的にみて大丈夫なのか、将来新しい変異株が出た場合、追加でワクチンを接種しなければならないのか、子どもは大丈夫なのかなど、懸念は尽きません。

それでも家族全員、そして周囲や所属しているコミュニティ、住んでいるエリアのほとんどの人が接種を済ませたことによる精神的な安堵感は、言葉には表せないものがあります。

長く厳しかったコロナ生活が終わることを思えば、副反応で1日寝込んだ価値はあったと言うものです!