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韓国の大学生に投資ブーム 背景に閉塞感?学資ローンつぎ込む人も

東亜日報より

先月、ソウルのA大学のサークル、金融投資学会が新入会員を募集した。12人ほど選抜する予定だったが、4倍を超える50人余りが入会を希望した。この学会の副会長を務めていたソンさん(26)は「例年の2倍に増えて驚いた。投資の基礎知識を学び、投資関連のセミナーを周期的に開くので、株式投資をしようという学生には役立つ」と話す。この学会は内部にファンドマネージャーやファンド担当部署まで作って、共同でファンドを運営している。

株式投資のブームが大学のキャンパスまで広まり、各国の証券市場を研究したり、直接投資したりする学生が増えている。若いうちに株式市場に目を向けるのはいいが、一部ではリスクの高い投資をする学生もいて、注意が必要という指摘もある。

大学内の株式投資ブームを証明するのが、模擬投資大会だ。キウム証券が5月に大学生を対象に開いた大会には約9700人が参加した。昨年の参加者数(約6千人)よりも3700人増えた。韓国投資証券が開催した大学生投資大会にも昨年の2倍の1万1300人が参加を希望した。大学生のムンさん(25)は「学内の勉強会で学んだ実力を試したくて、投資大会に参加した」と話す。

投資金を準備するために学資ローンを組む学生も少なくない。大学生のイ・スンギュさん(25)は、韓国奨学財団から生活費の用途で借りた300万ウォン(約27万円)に奨学金などで集めた300万ウォンを足した600万ウォン(約55万円)で米国の株を購入した。「現在の収益率は-40%だが、株は『一発』だ。いつか大きく一発収益が上がるはず」と言う。ローン返還の計画について問うと、「株で稼いで返す予定。それがダメなら後に就職して稼いで返せばいい」と答えた。

借金して投資する「レバリッジ投資」に手を染める大学生が目立つ。親にもらった1800万ウォン(約164万円)で株式投資を始めた大学生金さん(25)はそれを担保に証券会社から6千万ウォン(約547万円)を借りて投資したこともある。金さんは「現在の収益率は17%ほど。金融業に就職するつもりなので、勉強として株を買っている」と言う。

今年の新規及び全体の株式口座 年代別の割合

サムスン証券によると、今年1月から8月までに開設された証券口座のうち20代の比率は19%。金融資産が多く蓄積された50代(21%)と大差ない。全体の口座数のうち20代の比率が8%なのを考慮すれば、今年株式投資を始めた20代が多いことが分かる。

学生の株式ブームには「MZ世代(ミレニアル世代+Z世代)」の特性が見られるという分析がある。株式投資を一種のゲームのように捉え、情報技術(IT)にも慣れている世代だ。海外市場に対する抵抗感もあまりない。このため、学校で学んだ知識と検索結果を利用して米国の株を買ったり、証券会社で融資を受けて借金までするのだ。

新型コロナウイルス感染症や就職難など未来に対する不安感も株式投資を後押ししている要因とみられる。成均館大学経済学科のファン・スソン教授は「大学生たちが暴騰する不動産や就職難で心理的に委縮している状態。急騰する株式市場を見て、大きく稼いでみたいという心理になっているようだ」と話す。

EARリサーチのエコノミスト、ホン・チュンウク氏は「資金力がない20代の大学生たちが高い収益率を出すのは難しいだろう。無理に借金して投資することで、高金利のローンまで手を付けることのないように注意しなければならない」と話す。

(2020年10月5日付東亜日報 キム・ヒョンミン記者、イ・サンファン記者=インターン)

(翻訳・成川彩)