「セウォル号救助失敗」前海洋警察庁長、拘束の方針
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セウォル号事故を再捜査している大検察庁(最高検察庁)傘下のセウォル号事故特別捜査団は最近、キム・ソッキュン前海洋警察庁長を被疑者の身分で取り調べた。
検察はキム前庁長について業務上過失致死などの疑いで近く拘束令状を請求するという。
特捜団は12月27日、キム前庁長を被疑者の身分で呼び出し、セウォル号当日、救助されて応急手当を受けた生徒を乗せることができたはずのヘリコプターにキム庁長が乗った背景などを取り調べた。事故当日午後5時24分に発見されたイム君はヘリに乗る機会が当日午後5時40分~6時35分の間に3回あったが、1台はそのまま戻ってしまい、残り2台はキム・スヒョン前西海海洋庁長とキム・ソッキュン前庁長がそれぞれ乗ったとされる。イム君は現場で発見された後、ヘリの代わりに船を3度も乗り換えて4時間41分もかかって午後10時5分ごろ病院に到着した。現場から病院までヘリで20分ほどの距離だった。
11月11日に発足した特捜団は、海洋警察庁の上層部にも救助失敗の責任があると判断し、キム前庁長など前職・現職の海洋警察庁職員や参考人など100人余りを取り調べた。特捜団はセウォル号事故で服役中のセウォル号のイ・ジュンソク船長、一等航海士のカン氏らを呼び、当日の救助の状況を再構成した。検察はキム庁長がセウォル号被害者の救助作戦失敗に重大な責任があると判断し、拘束令状を請求する方針という。
「4.16セウォル号事故家族協議会」と「民主社会のための弁護士の集い」は12月27日、ファン・チャンヒョン前監査院長と前国軍機務司令部関係者ら47人を追加で告訴・告発した。家族協議会側は「青瓦台がセウォル号遺族についての機務司令部の視察や工作を指示し、監査院の監査報告書を縮小、ねつ造するなど介入したことを明らかにし、責任を問いたい」と話した。
(2019年12月30日付東亜日報 キム・ジョンフン記者)
(翻訳・成川彩)