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床はピカピカ パンツも洗濯 フィリピン人シッターとの二人三脚 

育休ママの挑戦~赤ちゃん連れ留学体験記~
コンドミニアムで家政婦兼シッターのジョセさん(左)と遊ぶシンシン(右)とルールー(中央)。1週間もしないうちにすっかり慣れ親しんだようだった=今村優莉撮影

これまでのお話はこちら

■授業の合間に授乳も

6:30~7:00
起床。ルールーに授乳、シンシンにはパンやヨーグルト、ゆで卵で朝ご飯。

7:45~7:50
家政婦兼シッターのJosefa(ジョセ)さんが部屋に来る。2人をシャワーに入れたり、オムツを替えたり、台所のシンクに入れっぱなしの洗い物を洗ったり。

8:40
4人でそろって登校。部屋から徒歩約6~7分の親子留学専門学校kredo kids(クレドキッズ)へ。

9:00
私の授業開始(1コマ50分授業を午前4コマ、午後2コマ)。シンシンも、同じフロアにある赤ちゃんクラスでレッスン開始。保護者同伴(2歳以下に限り)のため、ジョセさんもルールーを抱いてシンシンのクラスへ。この間2人のオムツ交換はジョセさんが担当。

10:50
ルールー授乳タイム。学校内には授乳室とオムツ室が完備してある。たまに、他のママ友とかぶり一緒に授乳なんてことも。

11:00
シンシンのレッスン終了。2人は先にジョセさんと帰宅。ここからジョセさんは本格的な家事タイム。お昼と夕飯の準備に加え、掃除、洗濯、ベッドメーキング、2人のお昼寝、必要に応じてルールーのミルクなど。

13:00
私の午前中の授業が終了。ルールーの授乳のために一度帰宅。ジョセさんが用意してくれたお昼ごはんを食べる。たまにママメートと外でランチということも。

ジョセさんが作ってくれる昼ご飯の一例。授乳中の私向けに、栄養満点でスーパーフードとも言われるモリンガを使ったスープ(右)もよく作ってくれた=今村優莉撮影

14:00
私の午後の授業スタート。 その間 お昼寝から目覚めたシンシンとルールーは午後、部屋で過ごす。音楽を聴いたり英語のDVDを見たり。(乳幼児2人連れの移動が大変なため、散歩や買い物はあえて頼まなかったが、お願いすれば行ってもらうことも可能だ)

16:00
私の授業終了。部屋に直帰することもあれば、道路を挟んで隣にあるショッピングモール内のスーパーで買い物をすることも。授乳。

16:30
ジョセさんがシンシン、ルールーのシャワーをしてくれる。

17:00
ジョセさん帰宅。ジョセさんが作ってくれた夕飯を頂く。食べ終わったお皿は軽く水で流すだけで、基本はシンクに入れっぱなしに。

19:00
ご飯が終わった後は、子どもたちと歌を歌ったり、Youtubeを見たり。ママ友&キッズを部屋に呼びみんなで遊ぶことも。

21:00
授乳&寝かしつけ

22:00
起き上がれれば、宿題をやったり翌日の予習をやったり。(たいていはそのまま寝落ちして朝を迎える)

 

…ああ、改めて書き出してみると、なんて夢みたいな生活だったんだろう。

ジョセさんにご飯を食べさせてもらうシンシン=今村優莉撮影

学校に通い、英語を学び、「やりたいことをやっていた」という充実感もさながら、とにかく家事をまったくしなくて良いというのは、至福の喜びだった。

私は今も昔も家事が苦手だ。掃除は四角いところを丸くはくし、見えない汚れはなかったことにする。洗濯は、洗剤を入れて洗濯機を回せばあとはお任せ主義で、子ども服の落ちない汚れは「遊びの勲章」と割り切って放置。料理は、それが得意な夫が担当していた。

ジョセさんの洗濯はプロ級だった。聞くと以前クリーニング店で働いた経験があるそうだ。つけ置きや手洗いで、子ども服にこびりついた汚れも落としてくれた。我が家の坊主2人が消費する1日4~5着の洗濯物から、大人の私のTシャツやズボンまで、私が学校から帰ると、洗って干して、きれいにたたんでクローゼットにしまわれていた。これまで「どうせ使うんだから」と、洗濯物はたたまずに分類だけしてそれぞれのボックスに放り込んでいた私は、もう感動しかなかった。

最初のうちこそ
「自分のパンツは自分で洗います」
と言っていた私だが、ジョセさんが
「It’s my job!」
と笑顔で言ってくれるので、そのうち私の服も上から下までぜーんぶお願いすることになった。

掃除もとても丁寧だった。フィリピンの人は掃除機を使わないらしい。ほうきとちりとり、雑巾がけという古き良きスタイルで、部屋の隅々までピッカピカにしてくれる。ベッドやソファもその都度移動して、下にホコリがたまらないよう心がけてくれていた。

ジョセさんが磨く床はいつもピカピカ。私の部屋には、よくママ友が遊びに来てくれたが、子どもたちも元気よく床を転げ回って遊んでいた=今村優莉撮影

セブ留学を始めてから1週間ほど経ったある日。学校から帰ると、部屋のレイアウトが変わっていた。聞くと、2人の子どもたちが転んで頭を打たないよう、角のある背の低いタンスを部屋の隅っこに移動したという。

 「ベッドも高いから、2人が落ちないか心配なんですよね」

私がそう言うと、ジョセさんは、ベッドのフレームからマットレスだけを外して床に置いたらどうか、なんて提案もしてくれた。大がかりな作業になるだろうな、と思っていたら、翌日、私が学校に行っている間に1人でその作業を終わらせていた。フレームは壁に立てかけるようにし、脚部分には余ったシーツやタオルを巻いたりして、突起物が子どもたちに当たってケガをしないような工夫も考えてくれた。

ジョセさんが毎日つけてくれていたメモ。シンシンとルールー2人分の「睡眠」「ミルク(または食事)」「排泄」時間が細かく記されていた。Peeはオシッコ、Pooはウンチのことだと、私は彼女に教わった

 家事もさながら、ベビーシッターとしてもジョセさんは申し分のない人だった。

当時まだ生後3カ月ほどのルールーについては、poo(ウンチ)を何回したとか、どんな色だったか、カエルが出てくるDVDを見てケラケラ笑っていた、などと教えてくれた。

1歳半のシンシンについては

「ABCソング(キラキラ星のメロディー)を流してみたら、ドドソソララソ~の音程に合わせて首を振りながら歌っていましたよ」といったふうに細かく教えてくれ、時には目の前で披露してくれた。「ほうきで床を掃いていると、ちりとりを持ってきて私のあとを付いてまわるんですよ」と聞いたときは、我が子の成長が感じられ、涙が出るほど嬉しかった。学校から帰ったあと、その日に2人の子どもたちがどんな様子だったかを聞くのは一日で一番楽しい時間の一つだった。

それまで一時保育以外、保育園というものに預けた経験がなかった私にとって、家族以外で自分の子の成長を客観的に教えてくれる最初のひとが、ジョセさんだったのだ。

 ***ルールーの授乳があるため、私は、午前中の授業が終わると一目散に部屋へと帰っていました。でも時々、ママメートと一緒に外にご飯を食べにいくこともありました。地元の人が行くようなローカルフードにもよく行きました。