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タピオカドリンクの有名店で不買運動、「香港と団結」呼び掛けで

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日本でも流行しているタピオカドリンクが生まれた台湾の複数の有名店に対し、中国本土で不買運動が起きている。香港で続くデモに対し、連帯を呼び掛けたためだという。写真は2001年8月1日、シンガポールで撮影。提供写真(2019年 ロイター)

[北京 8日 ロイター] - 日本でも流行しているタピオカドリンクが生まれた台湾の複数の有名店に対し、中国本土で不買運動が起きている。香港で続くデモに対し、連帯を呼び掛けたためだという。

きっかけは、タピオカドリンクなどお茶をベースにした飲み物を製造している一芳(イーファン)台湾水果茶が、香港で1店舗を1日閉店させ、「香港人と団結しよう」という中国語の掲示を出したこと。この看板の写真が中国本土のソーシャルメディアで拡散し、「香港の独立を支援している」と非難するユーザーの怒りを買った。

不買運動は、貢茶(ゴンチャ)、喜茶(シィーチャ)、都可(ココ)、一点点ダイ茶(ア・リトル・ティー)など、他のタピオカドリンクを出している店に広がった。これらの一部は日本にも出店している。

一芳などは、中国版ツイッター「微博」のユーザーによってブラックリストに載せられた。微博に投稿された「あなたの店ではもう1セントも使わないので、安心してほしい。一芳はゴミだ」というコメントには、1500件以上の「いいね!」が付いた。

一芳の中国本土店はソーシャルメディアで、掲示を出した非常勤スタッフを解雇し、店舗を閉鎖したと説明。だが、一芳の香港店はロイターに対し、まだ誰も解雇されておらず、店舗も閉鎖されていないと述べた。

喜茶と貢茶は火消しに努めており、「一国二制度」「一つの中国」を支持すると表明した。都可と一点点からのコメントは得られなかった。

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