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ケニアの国立公園で、奈良のシカを思い出す

アフリカを旅する 更新日: 公開日:
道を悠々と横切るシマウマ。こちらを恐れる様子はなかった=2018年4月、ケニアのナクル湖国立公園、石原孝撮影

シマウマやキリンを撮っていると、「我ながらよく撮れた」と思ってしまうような写真になることがよくあります。ライオンやヒョウといった動物よりも遭遇率が高く、近くに寄ってきてくれることが多いからかもしれません。

木の葉を食べるキリン=2018年4月、ケニアのナクル湖国立公園、杉本康弘撮影

道をゆったりと横切るシマウマなどの姿を見ていると、交差点を悠々と渡る奈良公園のシカを思い出します。まだ若手の記者だったころ、事件取材に疲れた私は、よく奈良のシカにせんべいをあげて癒やされていました。
ケニアの国立公園でも、道を渡るのは基本的に動物優先です。ただ、しゃがみ込んで道を譲ってくれないときは、ゆっくりと近づいてどいてもらいます。

ナイロビ国立公園は、首都中心部から車で30分ほどの距離にあり、半日あれば十分楽しめます。動物を背景に、都市部の建物が映りこむような、ひと味違う写真も撮れます。
私はここで、二頭のライオンを見ることができました。でも、残念ながらすぐに遠くに行ってしまい、撮影チャンスを逃してしまいました。迫力のある写真を撮りたければ、望遠レンズは必須。私も、300㍉のレンズしか持っていなかったことを、心底、後悔しました。