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プーチン大統領「『日出ずる国』はロシアだ」ウクライナめぐる経済制裁で日本牽制?

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東方経済フォーラム全体会合で演説するロシアのプーチン大統領=2019年9月、ロシア・ウラジオストク
東方経済フォーラム全体会合で演説するロシアのプーチン大統領=2019年9月、ロシア・ウラジオストク

プーチン氏は現在、極東地方を訪問中。カムチャツカで開かれた全ロシア環境フォーラム「エコシステム。保護区域」に参加した際、参加者の一人が「ロシアはカムチャツカから始まる」と指摘したことに対し、以下のように述べた。

「我々の隣国である日本は『日出ずる国』と呼ばれている。しかし、まさにカムチャツカやサハリンの方がより東にある。さらに東にはニュージーランドがあるものの、その先にはまた(ロシア北東端の)チュクチがある。その60キロ先は海峡をはさんでアメリカ大陸だ。つまり、『日出ずる国』とはロシアのことなのだ。とはいえ、ロシアの始まりは人です。たとえどこに住んでいようとも」

これに対し、ウクライナの駐日大使セルギー・コルスンスキー氏はTwitterで以下のように批判した。

ロシアはすべてを盗む。国のシンボル、歴史、文化、土地、洗濯機、トイレ、お金、穀物、金属。そして今、最後の一撃が来た。プーチンは、ロシアは日出ずる国であって、日本ではない、と言った。 他国に対する尊敬の念がない。他の文化に対する敬意もない。

セルギー・コルンスキー氏のツイート

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使
セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使=6月、東京都港区、小林一茂撮影

ロシアではよく、外国を呼ぶのに別称が使われる。日本は「日出ずる国」、中国は「天下の帝国」、アメリカは「アンクル・サム」と呼ぶ。今回のプーチン氏の発言は、ウクライナ侵攻をめぐる対ロシア経済制裁に参加する日本に対し、当てつけの気持ちがあった可能性がある。

ロシアで使われる外国の別称

日本…日出ずる国(Страна восходящего солнца)

アメリカ…アンクル・サム(дядя Сэм)

中国…天下の帝国(Империя поднебесная)

イスラエル…約束の地(Земля обетованная)

タイ…ほほえみの国(Страна улыбок)

オーストラリア…緑の大陸(Зелёный континент)

キューバ…自由の島(Остров свободы)

参考:「時事ロシア語」(東洋書店、加藤栄一)