どうも!
今回からここでオススメの映画を紹介して、元気と知識をみなさんにお届けするチャンスをいただいて、本当に嬉しい♡
■定年のオジサマのインターン先は……
まず初回の今回は"働くパワー"をぜひプッシュしたく、わたしのお気に入りを選びました。
大作なので観ている方も多いと思いますが、あなたのモチベーションのために年に1回ぜひ見直すこともオススメします。
前に観たときとは感じることがきっと変化しています。
それが映画の良いところ。
若手ビジネスパーソン向けに話したいけど、もちろん人生の先輩方にも響く一本なので、どんな方にでも内容を吸収できちゃうハッピーパワー補給映画。
『マイ・インターン』は、女性社長のもとで定年のオジサマがインターンとして働く日々が描かれるハートフルな物語。
定年までずっと仕事が好きで働いてきたベン(ロバート・デ・ニーロ)は、妻も亡くし時間を持て余していました。
機械には弱いけど、インターン募集にホームビデオで撮ったメッセージを送り、運良く採用。
ただし、採用された会社は最先端のファッションの通販サイト。
これは社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)が一生懸命頑張って大きくした会社。
どこからどう見ても働き過ぎのジュールズだけど、成功の裏側にたくさんの努力があるのは当然のこと。
ただ、忙しさのあまりちょっとした約束を忘れたり、散らかった机を片付けるのが苦手だったり。
休むことなく働く彼女と、直接時間をともにしたい人は正直……少なかった。
でもベンは彼女のアシスタントとして第2の人生をスタート。
ジュールズはインターンと仕事をするなんて全く乗り気でないのは言うまでもない。
■会社とお客様の絆を深めるコツとは
まず私がすごく感心したのはジュールズのお客様との絆。
社長なら指示を出すだけでもきっと許されるけど、彼女は自ら電話の対応をして、注文のクレームを解決する。
直接お客様の声を聞くことで、彼女の部下がどう働いているかも読み取れます。
それを知ることってとても大切。
わたしも仕事でさまざまな会社に行って取材をしてきました。
トップに立つと、近い立場の人とのお付き合いばかりになりがち。
それももちろん重要ですが、満足をさせなければいけないお客様の声は、やはり何よりもタメになる。
ジュールズも"電話対応は勉強になる"と言う。
そして素晴らしいのは、問題解決の後に気遣いのひと言もあって、クレームを出していたお客様がこの会社を改めて信用し、また使うこと。
この連鎖反応が心から来る気遣いです。
人柄でもあります。
この"ひと言"がどれだけ将来を左右するのか、まだ感じ取ったことないかもしれないけど、絆を深めて笑顔をも増やす。
例えばわたしの場合、衣装をリースで借ります。
その後、自分で返却に行きます。
もちろんわたしはやることがいっぱいあるので、返却は誰かに任せてもいいです。
でも任された人はきっと「ありがとうございました。またお願いします」とだけ言って先方に返すでしょう。
一方でわたしは「ありがとうございました。現場のみんなが『この色はあなたに似合うし、ブログにアップしたら反響が凄かったよ』って。だからまたぜひ似たテイストのものを借りたいです。素敵なセンスでわたしをハッピーに包んでくださってありがとう」と言う。
先方はどちらの人のために動きますか?
答えはすぐにわかると思います。
こんな細かいことから、他にもいろんな気付きがこの映画に入ってます。
仕事をこなすのは当たり前、心のサプリメントを相手に与えられるかが成功への近道。
だからこそこの作品を観てほしい。
エンタメからは人生に役立つヒントがいっぱい得られます。
■人の懐に入る大切さ 直接言葉を交わして
あとはもちろん新人のインターンのベンを演じるのがダンディなロバート・デ・ニーロだからこそ面白さが増しますし、ジュールズには『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ。
ベンは人生経験を生かして、人と接すること、面倒だと思われがちなことをサッとこなすフットワークの軽さなどを持っています。
最初はインターンにあまり興味がなかったジュールズの心も動かされます。
彼女も家庭で悩んでいたり、仕事のペースを自分でバランス良くできなかったり。
でもベンの存在で、それが徐々に変化していく。
わたし、この作品でもうひとつ大好きな要素があって、それはこの会社の若手が年寄りを馬鹿にしないこと。
仲間として仕事をする大切さ、ライバル作ったって意味がない。
リスペクト!
最近は言葉を掛けるとすぐに〇〇ハラスメントと言われてしまったりしますが、あなたが若い方で、大先輩に例えば「今日は素敵ね。今夜パートナーとご飯?」と言われたとします。
すぐに気持ち悪いと断言しないで!
"なんの会話をしていいのかわからず、必死で自分の中で見つけた言葉だ"と器を広く、もう1つの考え方を持ってください。
もちろんすごく失礼な言葉は許せないけど、直接言葉を交わすことって大事。
劇中でも、恋に悩む男が相手にメールやSMSをいっぱい送ったというセリフが出てきますが、もちろんそれは大きな間違いです。
目を見て言わないと。
人の懐に入る大切さ、昭和だなぁ〜と否定せず、昭和のやり方で令和を勝ち取れ(笑)
働く原動力が満載の楽しい1本!
(朝日新聞社の経済メディア『bizble』から転載しました)