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韓国の新型コロナワクチン接種 首都圏の医療者のための専用施設を設置

東亜日報より
ワクチン保管用の超低温冷凍庫

韓国で初めて接種が始まる新型コロナウイルス感染症のワクチンは、米国の製薬会社ファイザーに決まった。1月30日、COVAX Facility(国際ワクチン共有プロジェクト)は、2月中旬にファイザー11万7千ドーズ(5万8500人分)を供給すると、韓国政府に伝えた。COVAXが供給するファイザーのワクチンの接種は、超低温冷凍庫が設置された拠点接種センターで行われる見込みだ。1月28日、政府が発表したコロナワクチン接種計画によると、ソウル市中区の国立中央医療院の中央予防接種センターで、首都圏のコロナ医療陣を対象に最初の接種が実施されるとみられる。ワクチン導入を前に接種準備が進む中央予防接種センターを1月26日、東亜日報の取材陣が訪ねた。

4段階経て「ワクチン接種」

「ここの建物はすべて点検しました。このうち三つの建物を(接種センターとして)使えると考え、壁を塗り替えたり窓枠を直したりしました」

中央医療院の関係者が黄色い建物を指して言った。接種センターは中央医療院と道を挟んで向かい側にある。米軍空兵団跡地だ。昨年12月11日、米軍が韓国に返却した。長期的には、中央感染病専門病院ができる予定の場所だ。コロナワクチン接種のため、一時的に三つの棟をリフォームした。

できるだけ一つの空間ですべての接種過程が行われるのが望ましい。しかしながら、もともと用途の違う建物のため空間が十分ではない。このため、接種のための受付場所と実際に接種が行われる建物は別になる。最初に受付場所に入ると、列車の駅などで見るような長イスがいくつも並んでいる。ところどころ、「座らないで」という黄色い警告が貼ってある。中央医療院の職員は「受付の建物に入ったら、間隔をあけて座って待機し、左側の空間に移動して問診票を作成します」と説明した。防疫当局は待機時間を短くするために問診票の作成もオンラインで代替する方法を検討している。

問診を終えたら、出口で体温を測定し、黄色い接種の建物に移動する。距離は60メートルほどだ。接種の建物は細長い「一」の字の形になっている。この建物に入ると、また待機室がある。中央医療院側は「問診を受けた後、ここで待機して、医療陣に呼ばれたら一人ずつ予診室に移動します」と説明した。

予診と接種は同じ場所で行われる。大きな空間一ヶ所を透明または半透明のガラスで仕切って分離している。取材日にはまだ接種用の机やイスはなかった。接種対象者はまず医師の診察を受ける。当日の体調などを確認して、ワクチン接種を最終的に決定する。この後、同じ場所で仕切りで分離された空間に移動し、接種を受ける。中央医療院側は防疫当局の指針に合わせて接種空間の換気と防疫を実施する予定と説明した。

異常反応あれば現場で応急処置

接種室を出てすぐの廊下の向かい側に「観察室」がある。接種を終えた人たちが15~30分ほど待機して、異常反応がないか確認する場所だ。万が一接種者に異常反応が見られた場合、すぐ隣の応急処置室と接種観察室に移動する。ここには接種者の状態を診る医療機器と病床が設けられた。中央医療院関係者は「異常反応が深刻な場合、医療院にすぐに移送できるよう、救急車も常時待機する予定」と説明した。

中央予防接種センターは近く運営を始める。ワクチンが導入されればすぐに接種できるよう準備する方針だ。ファイザーのワクチンを零下75度で保管できる超低温の冷凍庫もすでに設置済みだ。政府はワクチン接種模擬訓練と予行演習も実施する。部署別にワクチン接種模擬訓練を終えたら、疾病管理本部と国防部、関税庁、食品医薬品安全所などが参加する合同訓練を行う。この訓練を通してコロナワクチン冷蔵流通の維持とワクチン盗難などの突発事案に対応できるようにする。防疫当局の関係者は「ワクチン接種模擬訓練を通し、実際にワクチンを接種する過程で問題のないよう準備していく」と話した。

(2021年2月1日付東亜日報 イ・ミジ記者、キム・ソヨン記者)

(翻訳・成川彩)