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【英語で名言】うまくいかない日もある、そんな時に気持ちをリセットする一言

やる気が出る名言で学ぶビジネス英語 更新日: 公開日:
安河内哲也撮影

■今週の名言

Every sunset is an opportunity to reset.

(すべての夕日はリセットするための好機だ)

■名言を味わう

直訳すると「夕日のたびに自分をリセットするチャンスが得られる」といった意味になります。

うんうん、とても共感できる一言です。うまくいかないことが、ままあるのが人生。仕事や勉強、プライベートとどんな場面でも「うわっ、最悪!」という出来事はどうしたって起きます。

そんなときは何とか、自分がポジティブな気持ちに再びなれるようなきっかけを、日々の生活にうまく組み込んでいきたいもの。過去のmistakesばかりを気にして後ろ向きになっていては、物事もうまく進みません。

例えばぐっすり眠ると、うまく切り替えができたりします。嫌なことが続いた日は私も、まずは十分な睡眠を取るようにしています。アルコール摂取によるストレス発散よりも、翌朝のスッキリ感が違うんですよね(笑)。

「よく寝る」ことに加えて、夕日をうまく利用して切り替えができたら最高ですよね? 美しい夕日を見ながら、「今日の嫌な出来事にもさようなら。明日は明日の風が吹く!」とサッと切り替える。これができれば、就寝前の夜の時間もポジティブに楽しめますね! 

■名言の単語ピックアップ

opportunity

好機、チャンス、機会

よく見聞きする単語です。何かをするときに「都合のいい機会」を意味する名詞です。ただ「チャンス」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、chanceのほうですよね? では、opportunityとchanceには何か違いがあるのでしょうか?

まず平たく言うとこの2語、「チャンス」の意味ではニュアンスの違いこそあれ、ほとんどの場合で言い換えが可能です。

Last week I had an opportunity to have a brief meeting with our president.

Last week I had a chance to have a brief meeting with our president.

上の2つの文はどちらも「先週私は、うちらの会社の社長と短いミーティングをする機会を得た」という意味になります。

ニュアンスの違いとしては、opportunityのほうが自分から積極的に働きかけて得た機会、chanceのほうが偶然にもたらされた機会という感じなります。

つまりopportunityは、自分で連絡や根回しなど事前に努力をして得た機会。かたやchanceは、特に何もせずタナボタ的にめぐってきた機会。そんなイメージでしょう。

ただしchanceには「可能性、見込み」、さらには「(悪いことが起こる)危険性」といった意味もあるのですが、opportunityにはこういった意味は一切ありません。ですから、以下の3つの例文のchanceは、opportunityに置き換えができません。

There is a 50% chance of rain tomorrow.

(明日は雨の可能性が50%ある)

There is a chance of serious side effects with that new medicine.

(あの新薬は深刻な副作用の可能性がある)

You don’t want to take any chances, do you?

(君だって危険な橋は渡りたくない、そうだろう?)

「英語のchanceには、あまりよろしくない機会や見込み、可能性という意味もあるけれど、opportunityは、有利、またとない好機といった、いい意味でしか使わない」と覚えておきましょう。

ここからはopportunityの使い方を説明していきます。

既に上の例文で登場していますが、have an opportunity to...で「〜するチャンスがある」「〜する機会がある」という意味になります。ビジネスシーンでも頻出の表現です。

In this company, all employees have the opportunity to join interesting projects.

(この会社では、全従業員が興味深いプロジェクトに参加する機会があります)

You’ll have an opportunity to work abroad for some period of time.

(あなたはある一定期間、海外で働く機会も得られますよ)

また「〜する機会を逃す」という意味で、miss the opportunity of ...ingという表現も使います。

I missed the great opportunity of talking to our president yesterday.

(昨日うちの社長と話す絶好の機会を逃した)

さらにtake the opportunityという言い方もあります。「チャンスを取る→チャンス(好機)と捉えて〜する、ここぞとばかりに(すかさず)〜する」というニュアンスで使います。

例えば会議でちょっぴり時間が余った、または、次の議題に移るまでにぽっかり時間が空いたといった際、こんなふうに言えるでしょう。

Let me take this opportunity to talk about our sales figures from last quarter.

(この機会に、直近四半期の売上高についてお話しさせてください)

opportunityは、熟語的に使われることもあります。ポピュラーなものを2つ紹介します。

・at every opportunity 何かにつけ、ことあるごとに

We need to promote our new service at every opportunity, since we don’t have enough budget for ads.

(広告費が十分ないので、我々はあらゆる機会を使って新サービスを宣伝する必要がある)

・at the earliest opportunity / at the first opportunity チャンスがあり次第、早急に、できるだけ早い機会に

We should start talking about our new project at the earliest opportunity.

(早急に次のプロジェクトについて話し合いを始めるべきです)

I think you should talk with your boss about a raise at the first opportunity.

(上司と昇給の話を、なるはやでしたほうがいいよ)

それから、opportunity knocksという表現の仕方もあります。「チャンスがノックする」、つまり「時期(好機)到来」ということです。

When the opportunity knocks, be ready to take advantage of it.

(好機が来たらうまく生かせるよう<常に>準備しておいて)

■名言を解剖する

Every sunset is an opportunity to reset.

(すべての夕日はリセットするための好機だ)

everyというのは「1つ1つ」というイメージのある単語です。つまり全部ということなのですが、「どれをとってもすべて」といった意味になります。

ですからeveryの後ろには、単数形が来ます。ここでは、sunsetの最後は「s」なしの単数、直後のbe動詞は単数を受けてisになっていますね。

全部、すべてと聞くと複数形扱いのような気がして(×)every sunsets areとしてしまう人もいるかもしれません。ですが、「どのsunsetをとってもそれは→すべてのsunsetは」というニュアンスなので単数になるのです。

opportunityの冠詞は「a」ではなく「an」になります。発音は、anの「n」とopportunityの冒頭の「o」とがくっつくので、「アン・オポチュニティー」ではなく「アンノォポォテュニティー」のようになります。

opportunityの後ろはto reset、いわゆる不定詞になっています。不定詞は前に来る名詞を修飾(説明)することができるので、「リセットするチャンス」となります。

ちなみにresetの冒頭reは接頭辞で「再び、再度」という意味を表しますよ。

■今週の1枚

近所でバイクを走らせていたときに美しい夕日に遭遇。最近出かけるときは、まるで体の一部のようにデジカメが入ったケースをお腹周りに装着しています。ですから、Oh, it’s beautiful!(あ、きれいだな!)と思って停車。即撮影したカットです。

さて次週(8月10日更新予定)の「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は、フランスの哲学者、サルトルの言葉をフィーチャー。

There is only one day left...と始まる一言は一見「まさか終末論?」と勘ぐってしまいそうですが、さにあらず。1日の捉え方に言及した彼の持論は、私にとっては目からウロコでした。

どうぞお楽しみに。See you next week!

(構成・山本航)

■「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は毎週月曜朝に配信します。