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さすが喜劇王、チャップリンが笑いの意味を説く名言

やる気が出る名言で学ぶビジネス英語
安河内哲也撮影

■今週の名言

A day without laughter is a day wasted.

(笑いのない1日は、無駄な1日だ)

■名言を味わう

笑いの重要性を説いた一言です。仕事や家のことでいろいろテンパっていると、どうしても表情も険しくなりがち。

私も特に1人缶詰状態で1日中デスクワークをしている最中の自分を思い起こすと、苦虫を噛みつぶしたような顔を終始している気がします。下手すると一言も発することもなかったりして、どっと疲れが出るものです。

そんなときこそ、同僚や友達、家族と食事を共にしてガハハと笑うと最高に楽しい時間が過ごしたいもの。いや、お一人様だっておバカな動画を見てヘラヘラ笑うことなら簡単にできます。

ふと「今日笑ってないな」と気付いた瞬間は、このチャップリンの言葉を思い出して、多少無理してでも笑ってみませんか?

■名言の単語ピックアップ

waste

浪費する、〜無駄にする

今回使えるようになってほしい単語はwasteです(名言では過去分詞として使われています。その解説は下の「■名言を味わう」をご覧ください)。

実はこのwaste、腰という意味のwaistとつづりは違うのですが、同じ発音なんです。

といっても、腰という意味で日本語として使う「ウエスト」と同じようなカタカナふうに英語でも発音してしまうと、waistもwasteもほとんど通じなくなるので、要注意です。

どちらも「a」に強勢が置かれ、「ウェーイ」となるのが特徴です。不安な方は、電子辞書などで単語の発音を何度も再生しつつ、聞こえるままにあとについて音読練習を繰り返してみましょう。

動詞で使う場合は「浪費する」とか「無駄にする」という意味で、仕事や日常生活で非常によく使う言葉です。

Don’t waste your valuable day.

(君の貴重な1日を無駄にするな)

*否定の命令形。valuable dayをprecious time(貴重な時間)、money(お金)、energy(エネルギー)などに置き換えれば「〜を無駄にするな」と無限に忠告ができる。

プレゼンや営業先で以下のように言われたら、事態はかなり深刻でしょう。

You’re wasting my time. 

(私の時間を無駄にしてくれて) 

*現在進行で「今もしている」→「とっとと帰れ」「出直してこい」という言外のプレッシャーも感じられる一言に。

一生聞きたくない、使いたくないフレーズですが、案外がむしゃらに働く魔法の言葉だったりするのかもしれません。

動詞としての使い方のほかに、wasteは形を変えることなく名詞としてもそのまま使うことができます。名詞でも「浪費」という意味がまず真っ先にありますが、最近では「廃物」や「ゴミ」という意味でよくニュースなどでも見かけることが多くなっています。

例えば産業廃棄物は、industrial wasteです。放射性廃棄物はradioactive waste、有毒廃棄物はtoxic waste、と言います。

世界的に今問題になっている食品(フード)ロスは英語でもfood lossと言いますが、food wasteとも言います。

余談ですが、日本語になっているカタカナ用語は疑ってかかったほうが得策です。日本のニュースでも盛んに使われるフードロスはfood wasteと共に、今回たまたま英語でもそのまま同じ使い方がされていましたが、日本オリジナルの造語で英語では通じないことも多々あるからです。

例えば「アプリ」ですが、これは英語ではapp(アップ)となります。また、ボーダーシャツもa striped shirtです。

ですので、フードロスといった最近よく耳にするカタカナが出てきたら「正しくは英語で何というのかな?」と調べるくせをつけるといいでしょう。

話をwasteに戻します。私たち日本人は「もったいない」とよく言いますが、このフレーズ、英語では名詞のwasteを使って表現することができます。

What a waste!

(もったいない!)

*直訳ふうに訳せば「何という無駄だ!」。人に「もったいないよ」と注意する場合は、That’s a waste.とも言う。

では、最後に形容詞のwastedの用例を紹介しましょう。「使われていない、無駄な、衰えた」といった意味を持つwastedには、俗語で「酔っぱらった」という意味もあります。

I’m totally wasted.

(ぐでんぐでんだ)

*この一言ですでに出来上がっていることが伝えられる。get wastedは「酔っぱらう」。

仕事の飲みの席ではこうならないように気をつけたいもの。ですが、「昨日飲みすぎちゃってヤバかった」的にI was totally wasted.と過去形を使って大げさに言うのはありかもしれません。

■名言を解剖する

A day without laughter is a day wasted.

(笑いのない1日は、無駄な1日だ)

短い一文なのにa dayが2度も出てきていますが、2回登場することで詞のようにリズミカルな感じが出ていますし、暗記もしやすいように思います。

withoutは「〜のない」という意味の前置詞。名詞の後ろに前置詞句的にwithout laughterがくっ付くと前に来る名詞を修飾することができますから「笑いのない1日」となります。

「笑い、笑い声」という意味のlaughterは不可算名詞なので直前に冠詞のaがありません。名詞laughも「笑い、笑い声」という意味ですが、laughterはより長く笑う、激しい笑いという感じ。laughは可算名詞なのがややこしいところです。ちなみにチャップリンが作曲の代表作にSmileがありますが、このsmileも加算名詞です。

a day wastedのwasteを見ていきましょう。edが末尾に付くと過去形か過去分詞形の可能性がありますが、ここでは過去分詞形です。

過去分詞形は「〜された、される」という意味で前後から名詞を修飾することができます。a day wastedは、前に来ているa dayを後ろから修飾するパータンで、「浪費された1日」となります。

■今週の1枚

東京のお台場で撮ったレインボーブリッジです。夜景の撮影だったのでしっかり三脚(英語ではtripod)を使って撮影しました。

スローシャッターで水面や雲が少しシルキーな感じになるいっぽうで、動かない橋ははっきり写っています。シルキーとくっきりの対比が幻想的な雰囲気をちょっと醸し出しているかなと思うのですがどうでしょう?

来週は、アメリカのポップシンガー、ジェシカ・シンプソンの言葉をフィーチャーします。marriage(結婚)やrelationship(恋愛関係)で大切なことをスパッと述べているので、恋愛でお悩み中の方は特に必見かも。

どうぞお楽しみに。See you next week!

(構成・山本航)

■「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は毎週月曜朝に配信します。